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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
甘えん坊(1)
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。




 パスポートの切り替えの件で帰国した俺は、手続きを終えると実家に向かった。と言っても、顔を出すだけで用事はない。滞在時間5分にして、本来の目的地に向かう。
 岬の住むアパートは、俺の実家からは近い。当然俺の生活地であるドイツからは遠い以上、この機会を逃す手はない。幸い、岬の親父さんもスケッチ旅行に出ているらしいし、久しぶりにゆっくり会える。

「若林くん、早かったね」
久しぶりに会う岬は、笑顔で迎えてくれた。学校から帰って来たばかりらしく、制服姿なのも見慣れなくて、新鮮だ。
 早速抱きつこうとして避けられる。
「ちょっとシャワー浴びて来るから、ゆっくりしてて」
今日もサッカー部の練習があったと聞いている。確かに、さっぱりしたい気持ちは分かる。俺はいっこうに構わんが。
 お茶を出して後、風呂場に向かう岬の後ろ姿に、声をかける。
「覗いていいか?」
「だめ」
ぴしゃりと言い、岬は風呂場に続くカーテンを閉めた。
 手持ち無沙汰になったところで、周囲を見渡す。岬のアパートは相変わらず整頓されていて、岬らしい。テレビもなく、若干の本が目につく辺りも、いかにもだ。
 茶を飲もうとしたところで、急に眠くなった。今日は忙しかったからな、と机に伏せた。

「ええっ!?」
岬にしては大きな声だ。・・・何で、岬が。訳が分からないまま、目を開ける。見慣れぬ天井に、岬のアパートだと認識し、それから髪も湿ったまま混乱している岬を見る。風呂に入ったくせに、真っ青の岬は目を見開いて、俺を見ていた。
「岬、どうした?」
岬らしくない慌てように、できるだけゆっくり訊ねる。岬は俺を見つめて、首を傾げる。
「・・・もしかして、若林くん?」
もしかしても、何も。様子のおかしな岬を落ち着かせようと腕を伸ばし、そして気づいた。俺、腕が短くないか?それに、目線も低い?服がずり落ちているんだが・・・。
「うわあああ」
今度は俺が叫ぶ番だった。

(つづく)


拍手ありがとうございます。

携帯不調ですが、無理矢理更新。
しかも今回は思いつきだけで書きました。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック


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