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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
起承転結(4)
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。

テーマ短編「起承転結」ばれる


 岬が俺のことを好きなのは分かっていた。岬は旧友をわざわざ訪ねる性格ではない。昔を懐かしんだら、辛くなるのが分かっているから、と前を向いて歩くようなタイプだ。その岬が国境を越えてまで来てくれたのだ。
 だから好きになった訳では決してない。好きな相手が会いに来てくれたから、はまってしまっただけ。

「岬は俺のこと、好きか?」
付き合っていく内に、徐々にではあるが、岬もはっきり言うようになっていた。嫌なことや困ること。
「今まで、そんなに誰かと一緒にいることなかったから・・・はっきり言う方が楽だって君も言ってくれるし」
「理解しろ、とか想像しろ、とか言われるよりは、はっきり言ってくれる方が楽だからな」
おかげで、岬が高価なものを贈られることも、高い店に連れて行かれることも、好きだと言われることも、苦手だと分かったが、何一つやめられそうにない。それでも岬は別れようとは言わない。
 好き、だと言うのが恥ずかしいらしいことも分かってきた。それでも、薄く染めた頬に、向けられる微笑に、岬の想いが見えるようで、尋ねずにいられない。
「嫌いじゃないよ」
「それはありがとう」
背中に腕をまわし、そのまま抱き寄せた。俺とのキスに慣れた唇に口付ける。唇が離れる時、岬が一瞬俺を見たのを、見逃しはしなかった。
「俺は好きだぜ」
いつもなら、キスだけでやめるところを、そのまま抱き上げた。岬は目を見開いて、俺を見た。怯えてはいない。ただ戸惑っているように見えた。
「・・・お前が欲しい」
耳元で囁いた。

 俺のベッドで岬を下ろした。岬は不安そうに俺を見上げている。本当に嫌だったら、言うだろう。そうしてくれ、と俺は言った。岬は分かった、と答えていた。
「キス、しても良いか?」
「うん」
今日何度目かなんて忘れた。甘い舌を味わうように、舌を絡める。岬は深い口付けに頬を染めながらも、腕で身体を支えている。まるで、倒されまいとするように。
「触っても良いか?」
「・・・いいよ」
「嫌なら、言ってくれ」
髪の一束に唇を寄せる。そのまま、岬の耳に、首筋に唇を滑らせた。
「若林くん」
「どうした?」
今更嫌だなんて言ってくれるなよ。そう思ってつい険しくなった俺を、岬の優しい視線が捕らえる。
「あのね、まだ言ってなかったから・・・その・・・好きだよ」
・・・どこまで好きにならせる気だ。小さくなった声ごと、真っ赤になっている岬を抱きしめて、二人で幸せになることにした。

(おわり)


拍手ありがとうございます。
どうせなので、お題を作ってみました。いつもこのパターンじゃないか、という苦情は受け付けません。

あと、自分の中では、「起承転結」は「切ない恋」とつながっているイメージでしたので、ここに置きました。

明日からは旧拍手文を掲載します。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック


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