※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
お題をノラ様の確かに恋だったさまよりお借りしたテーマ短編「切ない恋」 刻一刻と電車の来る時間が近づく。
側にいてくれ。
若林くんは確かにそう言った。初めて聞くような掠れた声に、僕まで苦しくなる。 腕の中、心臓の音のうるささに、目を開けて見上げると、若林くんは僕を見つめていた。 「岬」 その視線に負けてしまいたい。この誘惑に身を委ねてしまいたい。
でも、怖い。
僕は自分の気持ちに気付いてしまった。だから、あと一歩踏み込まれたら、その手にしがみついてしまう。
「ごめん、やっぱり帰らなきゃ」 電車の中に滑り込んだのは発車のほんの数秒前で、ドアが閉まった瞬間、僕は壁にもたれて、泣いた。
(つづく)
拍手ありがとうございます。 寒いです。掘りゴタツにて更新中。まるで秘密基地のよう。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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