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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
究極の反則
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。

最近の合宿話ですが、深く考えないでお楽しみ下さい。

『カターニアのプラスマティ、FKでパンツを下げてGKを惑わす』
新聞記事は合宿所の掲示板に貼られていた。三杉が注意喚起のため貼り出したらしい。FK時にパンツを下げた効果で、ゴールは奪ったものの、ゼンガ監督はかなり非難を浴びている、という。
「イタリアリーグ、笑えるなあ。日向も大変だな」
食堂で新聞を読んでいた若林の声に、若島津がぴくり、と身体を震わせる。彼とて日向の身を案じていたが、宿敵の若林に言われるのだけはむかつく。そういえば、今日はFWの練習もあったな、若島津はにんまりと笑みを浮かべた。チームのほこるビジュアル系の彼であるが、今は格闘家というよりは、殺人マシーンとでも呼ぶべき凶悪な笑顔である。
「若島津さん、今度は何人殺る気ですか・・・」
弟子の新田がぼそっと呟いた。

「じゃあ、後半開始ね」
前半、GKに入っていた若島津だが、後半はFWとして加わっている。岬と松山が揃い、前線に反町、来生を置く白組はシュート数こそ多いが、未だ一本も決まっていなかった。
「岬、頼んだぞ」
若島津の言葉通り、新田へのパスをカットした井川からのボールを石崎、松山とつないで岬が運んでくる。早田、次藤とかわすと若島津と併走するようにドリブルを続ける。
 さすが岬、指示通りだ。
「若島津」
至近距離でのパスに、若島津は渾身のロングシュートを合わせた。
 GKの若林がキャッチしようと動くのを意識しながら、小柄な味方のMFに手を伸ばした。戸惑う岬をすっと抱き寄せ、細い肩に腕をまわして、覆いかぶさる。若島津の長い髪が、岬の顔にかかった。
「※☆?×!」
声にならない声が響いた。謎の叫びと共に怒りに震える全日本の守護神は動かず、ボールがゴールネットを揺らす音。
「若林から、ペナルティエリア外からのシュートを奪ってやったぜ!」
勝ち鬨をあげ、拳を高く突き上げる若島津に、ゴールを奪われたゴールキーパーが猛抗議をする。
「おいっ!」
「何だ、文句あるのか?」
敵チームについては相手を押す、等の反則はあるが、自チームのMFを抱きしめてはいけないというルールはない。勝ち誇る若島津に、赤チームの三杉が言った。
「反スポーツ的行為を犯したから、反則だね」
イエローカードをつきつける三杉には逆らえない。若島津はしぶしぶと従った。その背中の後ろでは、ゴール側で青ざめるGKとそれを優しく慰める敵MFの姿があった。


(おわり)

イタリアリーグの実話(見出しはそのまま)を聞いて、思いつきました。究極の反則です。若林くん相手では有効ですが、岬くんが敵チームの時しか使えません。FEFAチャンピオンズリーグ、ドイツ対フランスでピエールやナポレオンが使うと有効な反則かも。でもあえて若島津くんなのがポイントです。
 最初の構想では、岬くんをゴールに向かって突き飛ばし、若林くんが受け止める間にゴール、という形だったのですが、反則をする人は若島津くん、と思いついた途端この形に。実話記事と違い、すごくきれいでそれも反則、です。


拍手お礼:
M☆様、私は去年から再燃です。そして、こんなことに・・・。
『アニパロコミックス』ネタは自分が楽しいので、これからも続けたいです。
何しろ、私も中学生時代までしかしっかり知りませんので。
(それ以上は怖くて読めません)
いつも二人に幸せになって欲しいのですが、なかなか幸せ甘々には・・・。
精進いたします。

拍手のみの方もありがとうございました。

from past log<2008.11.29>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック


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