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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
北風と太陽(5)
※二次創作です。苦手な方はご注意下さい。

続きです。松山くん視点でジュニアユース話。

「岬!」
駆け寄った俺に、岬が顔を上げて微笑む。
 小学生の全国大会の時をつい思い出した。まさか二度と会えるとは思っていなかったから、すごく嬉しくて、みんなして鼻をすすってたっけ。小田なんか涙が止まらなくなって、大変だった。
 一緒に喜ぶふらのの仲間はいないけど、やっぱり感動してしまう。岬と会うと、ここまで頑張って来たんだ、と実感できるようで。ある意味、ご褒美のようなのかもしれない。
「松山、何泣いてるの」
「汗が目に入ったんだよ」
「・・・走って来てくれたもんね」
岬は微笑みながら、ハンカチを出してくれた。変わらない、温かい笑顔に、ほっとする。翼や南葛の連中だけでなく、日向まで歓迎に繰り出している辺り、岬の人徳を伺わせるが。
 物音がして振り返った。少し離れた辺り、若林が一人ボールを蹴っていた。

 翼と岬の黄金コンビにはさしもの若林も文句のつけようはなかったようだ。その間はおとなしくしていたようだが、こっちの練習が始まった途端、いやみも再開した。練習場の空気がぴりぴりした、いやなものに変わっていく。
「松山、肩に力入りすぎ」
後ろから走ってきた岬に、肩を叩かれて、自分までイライラしていたことに気づく。岬は昔からいつもムードメーカーだった。大人で、落ち着いていて、自他の感情をコントロールすることを身につけていた。岬とのサッカーはいつも楽しかった。
 この合宿でも、みんながみんな昔なじみということはなかったが、初対面だった連中も、岬とは仲良くしたがった。フランス語を話せる友達は心強い上に、誰とでもすぐに仲良くなる岬の性格もあって、すぐに馴染んでいった。
「そうだな、ありがとう」
同じことでも岬に言われると不快感はない。そして、思う。岬は若林のことをどう思っているんだろう。

(つづく)


拍手ありがとうございます。
5回目にして、ようやく岬くん登場です。源岬なのに。
でも、中学生編とかジュニアユース編当初だと思って、ご勘弁ください。

それにしても、この時の松山くんはひどい、と個人的には思っています。
翼くんや若林くんの時とは態度が違いすぎる。
日向くんと二人、あれほど強固だったくせして。
ひいきにも程がある、と今日はそんなことを考えながら書きました。

今、全然別にやらしいものを書いているのですが、進みません。
くれよんしんちゃんを見習って、やらしい笑いを浮かべてみました。
・・・それくらいで進むのなら苦労はしません。はい。

from past log<2008.11.24>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック


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