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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
北風と太陽(4)
※二次創作です。苦手な方はご注意下さい。

 それから、俺が実際に若林を見たのは、ジュニアユースで遠征した西ドイツでだった。同い年とは思えない体格に、尊大な態度、老けた顔。確かに、こいつと岬が仲良いと言われても、にわかには信じがたい。
 しかも、めちゃめちゃ態度悪いぞ。あの日向すら可愛く見えるほどのひどさに、旧チームメイト達は小さくなっていた。翼を欠くとはいえ、全国大会の優勝チームなんだから、どんと構えていていいものを、とても恥ずかしそうにしていた。
「あんな、奴じゃなかったんだけどな」
石崎だけがコメントできるのは、元々距離があったかららしい。森崎などは目に見えて意気消沈している。それまでは、若林に会うのを楽しみにしており、耳にタコができるくらい、話を聞かされていたのに。
「まあ、三年あれば誰だって変わるさ。お前だって、こんなところに来るって思ってたか?」
普段元気な奴らが落ち込んでいるのは、あまり良い気分ではなかった。南葛の連中とあまり親しくない俺ですらそうなのに、昔からの知り合いだった若林がどう考えているのか、気になった。
 いくら、外国で活躍しているからって、同じ中三。しばらくぶりに会う仲間が懐かしくない訳がない。翼に、写真や手紙を送ってはうらやましがらせている話とずいぶんギャップがあって、不思議で仕方なかった。

 フランスに着く頃には、若林とチームの溝は埋めがたいものになっていた。唯一実力を認める翼や、コーチである三杉とは話すようだが、それ以外には厳しく当たる若林に、不協和音はどんどん大きくなる。

 岬が合流したのは、そんな時だった。

(つづく)


拍手ありがとうございます。

やっと、合宿に入りました。
今日、早田くんを出そうと思ったら、えらい暴言を吐きそうだったので、
慌てて引っ込めました。
フランス着くまでに退場、ですが後悔はしていません。
それよりは土曜特別企画の方が後悔しきりです。

from past log<2008.11.23>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック


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