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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
北風と太陽(3)
※二次創作です。主観に基づいた解釈を含みますので、苦手な方はご遠慮下さい。

「俺も岬くんから手紙もらったことないんだよ。それなのに、若林くんとはよく会ってるんだって」
東邦の試合を見に行った時、若林からの手紙を母親が届けに来たのを盛大にぐちる翼にからまれ、俺は閉口した。他のメンバーと離れている意味をよく考えるべきだったのだ。
「俺だって手紙もらったことないぜ」
岬にもらったものは、思い出と絵と、夢。それだけで十分だと思っている。それを言うなら、翼達は岬と勝ち取った優勝があるじゃないか。
「でも、若林くんは筆まめなんだよ。岬くんの家に行った話も、岬くんが試合を見に来た話も、その翌週には手紙来たもん」
こいつらって一体どうなんだろう。小学校時代、南葛SCを支えた三人の人間関係は俺には複雑すぎる。
「お前も手紙書けばいいんじゃないか?岬の住所教えてって」
かろうじて建設的な意見を口にしたが、翼は首を振る。
「ダメだよ。昔は俺の方が仲良かったんだから、そんなこと聞けないよ。岬くんが泊まりに来てくれたことなんてなかったのに」
何かが翼の琴線を刺激してしまったらしい。ぐちが更に盛大になることを察し、俺はそっとその場を離れた。中学サッカー界のゆるぎなき天才、にはとても思えんぞ。

 だが、俺は思い出す。小学校時代、翼と走る岬を見た時はショックを受けた。俺はあんなに走れなかった。黄金、と呼ばれる二人の輝きがまぶしくて、誰が目をそらせただろう。

(つづく)


拍手ありがとうございます。
明日は、やっとあの方登場予定。
蝸牛の歩みです。

そのくせ、土曜特別企画立ち上げました。
毎週やります。
今週は気が重かったけど、楽しい週もあるはず!

from past log<2008.11.22>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック


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