※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 「ねえ」 キスから解放された岬は、甘い息をついて、俺を見た。 「何だ?」 上気した頬に、濡れた唇。優しい顔立ちには昔の面影を残す岬だけに、思わぬ色気に驚く。この薄幕を剥ぎ取ったら、もっと甘そうで。 「そう言う若林くんは?僕のこと、好き?」 こんなことを聞かれて、正気でいられる訳がない。岬の腕を引っ張って、強く抱き寄せた。 「俺はお前のこと好きだぞ。言ってなかったか?」 「・・・聞いてない 少し拗ねたような口調とは裏腹に、岬は俺の裾を掴む。 「じゃあ・・・良いよ」 体と共に預けられた言葉は甘くて、やられた。 目を閉じた岬は、まるで餌をねだる雛のように見えた。細い顔を両手で固定して啄む。 許されたキスは心なしか、さっき奪ったそれよりも甘く、たかがキスとは思えない程、心に響いた。 「今のが岬との初めてのキスってことにして良いか?」 「良いよ」 指先が触れるだけで、想いが通じ合う。見つめ合う度に気持ちが加速した。絡み合う吐息に、理性も溶けた。 シャツの上から撫でる手を、岬は拒まなかった。膝の上に座らせて、足に触れた時には、肩を震わせたが。 「いやか?」 岬の柔らかい髪を掻き分け、耳元に唇をよせて、囁く。 「やめてって言ったら、やめてくれるの?」 くすぐったそうな顔で、岬は俺を見つめている。 「やめたくない」 恋人同士の触れ合いがこんなに良いものだとは思わなかった。渇き過ぎれば、渇いていることすら気づかずに、一旦得てしまえば、終わりのない渇きとなるように、満たされない渇きが全身で疼く。 「・・・もう、若林くんってば」 いつもに増して優しい岬の微笑みを、イエスと受け取った。白い首筋に顔を埋めて、岬を抱きしめた。
(つづく)
拍手ありがとうございます。 うちは全年齢対象なので(おそらく大人しかいないとは思いますが・・・)こういう描写はここまでです。 明日は突然合宿風景です。期待された方が万が一いらっしゃったら、すみません。
スポンサーサイト
テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
|