※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 続きです。 5
そのまま旅を続けた。ミサキがうなされる度に抱きしめると、ほんの少しミサキの息が和らぐ。その瞬間が嬉しくて、次第に好きな時間になっていた。 抱きしめたまま眠った朝、ミサキは起きるといつも顔を真っ赤にして、恥ずかしそうにする。 「僕、また・・・」 ものいいたげに潤んだ瞳に、何も言えなくなる。見切りをつけろ、とも割り切れ、とも。 起きている時のミサキが頼りになるのは、辛い過去に折り合いをつけられているからだ。では、その心は?
「もう、無理したらダメだよ」 突っ込み過ぎて、俺達のフォローが間に合わなかった。ツバサの傷に慣れた手つきで手当をしながら、ミサキは少しだけ小言を口にした。 「ごめんね。俺もう少しいけると思ったんだよ」 ツバサはミサキの過去など知らないかのように接する。ミサキはその気遣いを察してか優しく微笑む。 「もう、気をつけなきゃ」 それでも、最初の頃に比べて、ミサキの表情が自然に柔らかくなったように思うのは、俺の欲目かも知れない。 泣いてすがって来るよりは、そうして笑っていて欲しいと思った。
(つづく)
拍手ありがとうございます。
以下、拍手お礼: まひまひ様、いつもありがとうございます。 色々使いたいシチュエーションがあったので、その為に設定を作ってみました。うなされる岬くんはきっと色っぽいと思います。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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