※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 3
「岬さんが来てるって本当っすか?」 声をかけて来たのは、案の定新田だった。どこから聞いたかはともかく、耳聡い。 「ああ。今寝てるから起こすなよ」 「ハイ」 軽い口調の新田に、一抹の不安にかられてまもなく、何故か顔を真っ赤にした岬が出て来た。 「なんだ、起きたのか」 「いきなり顔覗きこまれちゃね」 「新田!!」 俺の怒号に、新田が肩をすくませる。他の奴よりも腹に響くらしく、新田は慌てて頭を下げた。 「だって、岬さん大丈夫かな、と思って」 白皙の頬が、更に白く見える。それでも、さすがに先輩を張っていただけのことはあり、岬は冷ややかな一瞥で新田を黙らせた。 「それより、新田、お前どうして岬が来ていること知っていたんだ?」 「ああ、それは・・・」 新田は、ポケットから携帯電話を取り出し、ボタンに指を走らせた。 「ツイッターで情報が来てたんですよ」 新田の言葉に、岬も携帯電話を開く。画面を見ながら、腕を組み直す。 「・・・」 「どうした?」 黙りこくった岬に尋ねると、岬は画面を閉じて、さっと立ち上がった。 「シラ切って」 言うが早いか、岬は身を翻し、隣の部屋に消えた。
その直後、部屋に駆け込んで来たのは、当の若林だった。
(つづく)
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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