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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
空を仰いで(3)
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。



 もう一週間も前になる。

 日本での代表合宿に招集され、参加することになった。その前に実家に寄ったら、ちょうど一日空いているなら、と人間ドックに放り込まれた。久しぶりに兄貴達とも話す機会ができて良かった、とは思ったのだが。
 少し前から、胸が痛いのが気になっていた。結果は2週間後、と言われていたが、1週間で電話がかかってきた。
「がんの可能性があります」
告げられた言葉に、眩暈がするかと思った。故障以外に、病院に行くこともない頑丈さが自慢だっただけに、言葉を失った。
「それで・・・」
医師が何やら話していたが、続きは耳に入らなかった。何も考えることができないまま、気がつくと、電話は切れていた。
 病院に行かなければ。そう思っても足が動かなかった。ただ、考えるまでもなく、胸が痛い。・・・否定することすら許されない。

 気がつくと、携帯を握っていた。かけたつもりもない電話がコール音を鳴らしている。
「もしもし」
岬の声が聞こえた。無意識でかけてしまったらしい。聞き慣れた、優しい声に、ほっとした。
「どうしたの、急に?」
声だけ聞いているだけでも、岬の様子が想像できた。柔らかく微笑んで、電話を握っている。楽しそうに形作られた唇から、紡ぎ出される声。
「・・・急に声が聞きたくなってな」
「何それ」
くすくすと、ひとしきり笑い声を響かせた後に、岬は穏やかな声に戻った。静かに、言い聞かせるように囁かれた。
「・・・辛いことがあったら、いつでも聞くから」
途端に心拍数が跳ね上がった。岬には隠せない。きっと、すぐに病院に行くよう勧められるだろう。そして?

 岬は一緒に戦うと言うに違いない。弱っていく俺を、最後まで支え、見守ってくれるに違いない。だが、それで?

 どんどん発想は最悪になる。岬をも苦しめる位なら。

 独りで戦おうと決めた。

(つづく)


拍手ありがとうございます。

起承転結で言うなら、昨日が承、今日が起、です。(4)か(5)辺りで転、になる予定ですが・・・。

以下、拍手お礼:
まひまひ様、いつもありがとうございます。
岬くんがきれいである程、若林くんは苦しいと思います。それを読み解いて頂けるなんて、感無量です。

あまね様、いつもありがとうございます。
ホントに誰だって怒りますよね。でも気にして頂けて、嬉しいです♪
謎の番号は、滝くんと井沢くんのワンツーかと(背番号的に)

拍手のみの方もありがとうございます。励みになります。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック


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