※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 「岬くんを幸せにするってゆったくせに!!」 翼は喚きながら、出て行った。
これで三人目だ。
日向は思い切り腹を殴った。めり込んだ拳に、胃液を吐くんじゃないかと思いながらうずくまった俺に、吐き捨てるような言葉を投げつけられた。 「見損なったぜ」
松山は俺の頬を殴った。その目には涙が浮かんでいた。
殴られる前に、全員に尋ねた。 「じゃあ、お前が岬と付き合えよ」 日向は黙殺した。 「岬の顔見てから言え!」 松山には怒鳴られた。 「見損なったよ!」 翼は俺の胸を叩いた。他の二人よりも、手心が加えられていたのに、胸が痛い。
だが、これ以外に選択肢はない。
昨日、岬に別れを告げた。付き合い始めたのが16の時だから、結構長い。 「どうして?僕のこと、嫌いになったの?」 「ああ、そうだ」 「・・・分かった。良い人が見つかると良いね」 岬は腹が立つほど、あっさりと答え、微笑んでみせた。それは、俺がやめろと言った偽笑いだった。 だが、今の俺に言う資格はなく、そのまま背を向けた岬を見送るしかなかった。
ずっと、好きだった。
(つづく)
拍手ありがとうございます。 今回はコテコテでいきます。
拍手お礼: まひまひ様、いつもありがとうございます。 体調相変わらずですが、何とか。コメントを拝見して気付きましたが、あの話は読み返せば、岬くんが若林くんを落とす話ですよね・・・。岬くんテクニシャンです・・・。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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