※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 練習が終わり、家に帰ろうとしたところで、ちょこんと顔を出している相手に気付く。太陽の光に透けるような明るい色の髪と、淡い色合いの肌は、こちらでも浮き立って見える。
自分でも呆れる位、すぐに認識できた。
「可愛い子だよな」 「誰待ちだ?」 ざわめく声が耳に入る。確かに、岬はものすごく可愛い。優しい顔立ちも、さらさらの髪も、しなやかな姿も、あますところなく可愛い。 「岬!」 慌てて駆け寄る俺に、岬は少し赤らめた顔で俯いた。口元を覆う手が、更に恥ずかしそうに見せた。 「岬っ!」 岬が逃げ出す前に、腕を掴んだ。 「わ、若林くん」 顔を上げた岬と、目が合う。恥ずかしそうに、頬を染めて、目を逸らしたのは岬の方だった。 「あの、君が忘れ物したみたいだったから・・・」 岬はいかにも言いづらそうに切り出した。岬の言いたいことは分かっている。この前、岬の家に遊びに行った時に、指輪を置いて帰ったのだ。 「ああ、あれか」 岬が戸惑っているのはよく分かった。だから、こうして急に会いに来てくれたんだろう。 大きな瞳が心配そうに見上げている。横を通って行くチームメイト達が羨望の目を向けるのも当然だ。
まだ、ただの友達。だが、もうすぐその関係は変わる予定だ。
岬と再会してから、いっそう好きになった。誰にも渡したくなくなって、先日遊びに行った岬の家に指輪を置いた。
「誰にあげるつもりか分からないけど、大事な指輪なんだろ?」 指輪の箱を差し出されて、岬の言葉を頭の中で繰り返す。何と言った? 「わ、若林くん、急にどうしたの!?」 いきなり手を繋いで走り出した俺に、岬が声を上げる。だが、周囲の目も岬の気持ちも斟酌する余裕はなかった。
(つづく)
拍手ありがとうございます。 GWなので、お誕生日話を書きたいのですが・・・書く時間がありません。困りました。
以下、拍手お礼 まひまひ様、いつもありがとうございます。 特定の誰か、を想定した訳ではありませんが、軽く嫉妬する岬くんを書きたくて、若林くんが他の人に心を寄せるきっかけが欲しくて、こうなりました。楽しんで頂ければ嬉しいです。
拍手のみの方もありがとうございます。励みになります。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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