※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 明日終わる予定。 「だめだったら」 岬が首を振る。力ではもとより勝負にならない。もがく身体を押さえつける。 「お前が欲しいんだ」 俺の腕の中で、岬が抵抗するよりも強く、俺の心の中で、獣が暴れていた。今までに培ったはずの忍耐や自制も役には立たなかった。うっすらと浮かんだ岬の涙でさえ、その獣を止めることはできなかった。 「僕が欲しいの?それとも、僕の身体?」 頭を乗せた岬の胸元、その上から聞こえた声は悲しげで、思わず手が止まった。岬の身体は震えていた。 もう、二人で身を寄せ合わなければならないほど、寒くはないのに。まるで、初めて来た時だと思った。あの時も、そうは見せないように笑顔で振る舞いながらも、岬は緊張していた。 「悪かった。・・・もうしない」 顔を上げたところで、視線が合った。岬はじっと俺を見つめ返す。 「こっちこそ、ごめん」 岬の手が、俺の髪を撫でた。優しい手が、猛る獣を宥める。 「でも、好きなんだ。それは分かってくれるか?」 「うん。ありがとう」 岬は俺のキスを拒まなかった。抱き合ってするキスの気持ちよさに、溶けそうになる。このまま、岬と一つになれたら。 幸せな気持ちで、岬の髪を梳いた時だった。 「くそっ、お前のせいで大損だ!」 部屋の隅で大声で苦情を言い立てたのは、あの自称大悪魔シュナイダーだった。
(つづく)
拍手ありがとうございます。 タイトルはファウストですが、ネタは紀長谷雄の話から。鬼に勝負を挑まれて、美女を得ますが、手を出してはいけないと言われ、という話です。明日で終わる予定ですので、お付き合い下さい。
今日は帰りに本屋に寄ったのですが、お目当ての本は手に入らず。仕方なく散策していたら、割と好きな漫画家の方の本が。BLでした。パロディと少女漫画しか読んだことがなかったので、え~だったのですが、表紙が良くて買ってしまいました。中を読む前に、折り返しを見たところ・・・誕生日、一緒だった。漫画家さんでは2人目。(もう一人も好きな方です) 私の誕生日には、モテモテ(死語)の男性キャラ2人がおり、wikiを見るたび、微妙な気持ちになっていたのですが、何だか嬉しいな♪(オチのない話ですみません)
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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