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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
最初の(2)
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
続きです。続きます。



「若林くん、久しぶり」
「どうしてお前が・・・」
だが、突如現れた岬本人は、何度も思い描いたそれよりも、更に印象的だった。
 突然目の前に現れた岬は、変わらぬ笑顔で微笑んでいた。
 あまりに衝撃的で、思わず抱きしめてから、ようやく夢でないことを確信する。

「ちょ・・・ちょっと、若林くん」
岬が困ったような声を上げたので、まだ抱き足りない体を仕方なく手放した。

 岬は思い描いていたよりも、更にきれいになっていた。どこか寂しそうな笑顔もそのままで。
 塞がっていたはずの傷口が開いて、新鮮な血が流れ出るのを感じた。

 一緒にボールを蹴った後、元のベンチに戻った。
「けっこう汗かいたな」
「うん。上着脱いでて正解」
シャツの襟をぱたつかせながら、さっきよりも近くに座った岬に、また心拍数が跳ね上がる。白い肌が上気して、桜色に見える。幸い岬はドイツ語が分からないようだが、周囲の奴らはしきりに可愛いと繰り返している。
 確かに、こっちでは一層華奢に見える。相変わらず大きくて輝く瞳に、繊細な顔立ち。可愛いと形容するのが相応しい。
 こうして、隣にいるだけで、目を奪われてしまう。

 落ち着け。

 目を逸らせようとして、自分の荷物に気付いた。
「岬も飲むか?」
「うん」
水筒を勧めると、岬は笑顔で手にした。そのまま、口をつける。

 ゴクッ

 俺の喉が鳴った。柔らかそうな唇が、水筒から離れるのを、目で追った。
「お先に」
岬から返された水筒に、飛びつく。あの唇の触れたところに、さりげなく触れる。

 これって間接キスだよな。

 日本では珍しくなかった。こっちに来てからは、それ以上のことをしている。

 それなのに、たかが間接キスで、興奮が止まらない。

(つづく)

拍手ありがとうございます。
ここのところ、FC2ブログ全体が重いです。夜は特に繋がりにくいので、お気をつけ下さい。
自分も今日は全然つながりませんでした。夜はメンテだったし・・・。短くなってすみません。

Cさま、メッセージをありがとうございました。
ピエールへのあまりにもったいないお言葉に、恐縮してしまいそうなのですが。こちらこそ、C様の優しさに、いつも癒されております。
拍手文の続きは来月2日に更新できれば、と思っています。(1日は恒例の企画をする予定)
また是非おいで下さいませ。

拍手のみの方もありがとうございます。励みになります。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック


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