※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 1
珍しく、休暇で一緒だというのに、雨のせいで外出もままならず、仕方なくPCを立ち上げる。 「性格診断だから、正直に答えてくれよ」 そう念を押すと、岬は不思議そうに頷いた。 「うん、分かった」 「じゃあ、第1問。道徳心は強い?5段階でいうと?」 「4くらい」 岬の答えに、小さく笑う。岬は道徳心がかなり強いと思うが、正確を期そうという意志か、謙遜か、岬は5と評価しない。 「性格は繊細?」 「ううん、むしろ粗雑」 そうか?粗雑ってのは石崎の為にある言葉だと思っていたぞ。 「気配りはする?」 「普通」 いや、する方だろ?余りに食い違う客観と主観に、俺は呆然となった。 「頭はいい?悪い?」 「普通。良くも悪くもない」 ・・・良い方だよな?勉強が出来るだけではなく、聡明な印象がある。それでいて、偉ぶったり、出過ぎたりしないから、余計に賢明に思える。 「抜けている?」 「Yes」 これは、認識が一致する。岬は、案外抜けたところがあって、本人は気に喰わないだろうが、そこも可愛い。 「秘密主義者?」 「Yes」 これも予想通りだ。岬は猫のようだと思う時がある。知らない内に姿を消し、弱っているのを察したかのように、隣にいてくれたりする。 そして、これからが本番だった。岬にもモニターが見えやすいように、体をずらす。勿論、岬の顔が見えやすいようにする意味もある。 「複数の恋人と付き合える?」 「絶対一人」 思った通りに即答だった。岬は自分では臆病だと言う。こんなにきれいでモテるのに、恋愛には慎重で、未だに恥ずかしがる顔は絶品だ。 「サービス精神は旺盛?」 「そうでもないかな。結構ワガママ」 岬は、俺の前では確かに結構ワガママだ。そこまで信頼を得るまで、時間はかかったが。 といっても、岬のワガママなんて、ワガママの内には入らない。むしろ、もっと甘えてくれたら、といつも思う。
(つづく)
拍手ありがとうございます。
先日「流れ星」を公開しましたが、元データの名前は「流れ星光」。ターポレンジャ一に出て来そうな名前ですが。 実はお友達に差し上げたお話のタイトルが「流れ星銀」。区別用につけたら、何だか両方ともおかしなことに・・・。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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