※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 「岬、どうしたんだ?」 急に立ち止まった僕を、松山が不思議そうに覗き込む。 「今、流れ星が流れたから」 もう冬が近いから、こっちは陽が沈むのが早い。その代わりに頭上に広がるのは、見たこともないような満天の星。 「そうか。願い事はしたのか?」 「ううん」 笑いながら、首を振る。あの時間で願い事までできたら、その方が神業じゃないか。 「流れ星のたくさん流れる日ってあるらしいな」 「うん。流星群だね。塵の多い場所を地球が通ると、流れ星がたくさん見えるんだって」 どこかの学校で習ったことだった。どこかは忘れたけれど、面白い話だと思った。地球は休みなく軌道上を公転していっても、決まった場所に差し掛かると、そこでは流星群が見られるのだ。 そんな風に、一度は通り過ぎた土地も、そこに戻れば友達は待っていてくれるのだろうか? 隣を歩く松山をそっと見た。・・・本当は言えないことがある。こんなに仲良くなったのに。 「また星が流れたら、岬とずっと一緒にいられるようにってお願いするのにな」 松山の顔は見えないから、僕の顔も見えていないことを祈る。僕だって、お願いしたいことがある。
上を向いた時だった。 「あっ!」 松山が叫んだ。・・・それじゃお願いできないよ。でも松山らしい。 そして、僕は松山に聞こえないよう呟く。
君とずっと友達でいられますように!!
(おわり)
拍手ありがとうございます。 転校直前です。流れ星のテーマを考えて、思い付いたのは松山くんでした。他の人ではイメージもできませんでした。
まだまだ大変な方も多い中、いつも通り進行にしています。計画停電等の事情もある中、おいでくださったのですから、少しでもお気が紛れれば、と思っております。その割にはスカスカですみません。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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