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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
非一般論
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。

 用事で日本に戻る若林を迎えに、岬は静岡駅に向かった。いつもなら成田から、直接家の車で帰る若林であるが、少しでも長くいられるから、と静岡駅経由にしたのだった。
「待ったか?」
「ううん。それより、荷物は良いの?」
若林の手には、特注サイズのトランクがある。気遣わしげに見る岬に、若林は軽々と持ち上げてみせる。
「見かけ程でもないさ。それより、お前に早く会いたかったしな」
岬の笑顔が、故郷の何よりの歓迎になる。人前でも抱きしめたい衝動に駆られながら、若林は岬の隣を歩く。
「南葛行きの電車もすぐ出るよ」
ドイツでも電車に乗ることの少ない若林である。まして、岬と電車に乗るのは珍しい。さりげなく岬の肩に手をやりながら、ご機嫌で乗り込む。

 南葛行きの電車は混んでいた。座るどころか、立っているのも大変な有様である。
「岬、こっち」
若林はトランクをドアの側に置き、ドア沿いのポールを、岬に勧めた。
「うん」
そしてそのままドア側に立つ岬を庇うように、内側に並んだのだが。
「ちょっと若林くん」
声を潜めて、岬が咎める。岬を庇うふりをして、若林の手は岬の背中に伸びている。
「混んでいるから仕方ない」
腰を抱いて、手繰り寄せる腕に、岬が困ったように体を捻る。
「駄目だったら」
若林の背後に、乗客がいなければ、それこそただのラブシーンにしかならない。岬が抗うのも愉快そうに、若林は岬を更に抱き寄せる。
「おとなしくしてろ」
「この・・・」
細い腰や、抱き心地を楽しむように、手がまわされる。岬が押し殺した声で怒っても、痴漢行為はやみそうにない。
「満員電車も悪くないな」
とは、電車(と岬さん)を満喫した若林氏の感想である。

(おわり)

拍手ありがとうございます。
満員電車の混雑っぷりは洒落になりませんが、そこまででもないのに、ベタベタしている二人を想像すると楽しい。
 この後、おそらく岬くんが口きいてくれないことを含めて想像してしまう・・・。

 そして、銀月星夢様、ご一緒させて頂いた時にこんなことを考えていたことをお許し下さい。



以下拍手お礼

さくら様、先日はありがとうございました。
さくら様こそお若くて、やっぱり若者に囲まれていると違うのかな?と思っておりましたよ。それに、ネイルがとても印象的で、見に行ったドールとイメージがかぶりました。
あの日色々連れて行って頂いたおかげで、のぞみに乗っている間に例の小咄と『トレカ』書き上げました。スピードだけは自信がありますって、私は某国の電車ですか。
後ほど、メールさせて頂きます!


拍手のみの方もありがとうございます。励みになります。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック


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