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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
十年後(3)
※二次創作です。女性向け表現多少につき、ご注意下さい。

続きです。

 放課後、サッカー部の部室を訪問した岬は、興味津々の部員を見渡して微笑んだ。一年生だけしかいない事情は既に聞かされ、注意されていたが、それほど悪い雰囲気には思えない。
「俺、大空翼。みんなには翼って呼ばれてるんだ。よろしくね」
「よろしく、翼くん」
妙にフレンドリーな天才に戸惑いながら、その場で着替えようとする岬に、若林が奥を指差す。
「ロッカールームあるから、着替えはそっちで」
「あ、そうなんだ。ごめんね」
ロッカールームに姿を消した岬を見送った後、若林はロッカールームに入ろうとする翼を呼び止めた。
「翼、どこ行くんだ」
「俺、ロッカーに忘れ物しちゃった」
若林が不埒な同輩をつまみ出すのとほぼ同時に、ドアが開いて岬が姿を現した。
「じゃあ、入部テストお願いします」
前の学校のものらしい黒いユニフォーム。陽に焼けていないわけでもないだろうに、薄く筋肉がつき引き締まった身体は白かった。
「・・・こちらこそ、よろしく」
すっかり目を逸らす癖のついた若林を先頭に、サッカー部はグラウンドに出た。
「若林さーん、グラウンド整備終わりましたー」
森崎がいつも通りの様子で手を振る。若林がいるせいで常に補欠の森崎であるが、地道に頑張る、という性格から、女子から地味に人気があったりする。
「こっちも終わりましたよー」
準備は当番制だが、好き嫌いはある。森崎がトンボ派ならば、井沢はライン引きの方が好きだ。翼はボール磨き好きで、高杉はゴールネットの補修が得意だったりする。
「岬さんはポジションどこ?」
若林の問いかけに、岬は足元にあったボールを軽く引っ掛けてリフトした。そのまま体を滑らせて足元に送ると、ボールを蹴り出す。
「MF」
流れるような動きのまま、ボールを連れてグラウンド一番乗りを果たした岬に、翼が追走する。
「俺、興奮してきたよ!」
物騒なことを言いながら、天才は走り出した。
「よし、じゃあ攻めて来いよ」
ゴールマウスに立つ若林が不敵に笑う中、岬は翼にパスを送った。
「翼くん」
磁石でひきつけたかのように正確なパスを送られ、翼がリターンを返すと、岬はそれをそのままドリブルに持ち込む。シャープで無駄のない動きに、軽やかなフェイントを駆使して、チームメイト達が抜かれていくのを、若林は冷静に見ていた。

(つづく)

不定期更新ですみません。
・・・何か、思っていたのと違う方向に突進中です。
どきどき感ゼロで、男度高し、みたいな。
何を書きたかったのか分からなくなりました。

最近、色々なマンガに、源岬を脳内変換してしまって萌えています。
あまりそんなことばかり考えているので、電車の中に、超能力者がいたらどうしよう、
(昔のギャグマンガにありました)
と真剣に考えています。

from past log<2008.11.7>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック


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