※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 最近気になっていただけに、絶句せずにはいられなかった。
何を考えてるんだよっ!
名前を確認するまでもない。とても高そうなパッケージに、うやうやしく飾られたチョコレートは、まるで宝石のように見える。
妹の頼みとはいえ、去年、参考意見を集めたせいで、今年もチョコレート情報が集まって来ていた。 その中でも、気になったのは、去年すごい高級チョコを教えてくれた青葉さんからの話だった。 教えてもらったサイトを見ただけで驚いた。
これってチョコレートだよね?
値段もさることながら、見かけも包装も菓子の範疇を超えていると思う。
「自分チョコとか、友チョコで流行っているらしいわ」 青葉さんからのメールの本文に、納得がいった。
そして、目の前に鎮座ましましているのは、まさにそのチョコレートだった。 今年は買わないと明言はしたけれど、意趣返しにしてはやり過ぎだ。
「売上の一部を寄付するキャンペーンをしていたから、一番高いのにした。クーリング・オフ期間も過ぎそうだし」 なんて、言い訳にもなっていない。
でも、どうして食べてみたかったのが分かったんだろう?
いただきますの後、一つ手にとって、舌に載せる。舌の上で、甘さが広がる。甘い。
毎年、チョコレートをあげたら、喜んでくれるかな。でも、恥ずかしいんだ。自分がどんな顔をしているかと思ったら。
甘い。自然に顔が緩むような、優しい口どけなのに。
プレゼントだって、嬉しくない訳はないけど、どうやってお返ししたら良いのか、困るんだ。
甘いはずなのに。
こんなに美味しいのに、君のことばかり考えて、味わうことすら忘れてしまう。
会いたい。
まるで、会いたくなる成分でも入っていたみたいに、落ち着かなくなった胸を静める。
美味しかった。 嬉しかった。 幸せだった。 でも、寂しくなった。
チョコレートよりも甘い君の心が、僕の強がりを溶かしてしまったから。
今からホワイトデーが楽しみだ。君にどんなお返しをするのか、君がどんな顔をするのか。喜んでくれるのか。
覚悟しろよ、若林くん。
次は僕の気持ちを届けます。
(おわり)
拍手ありがとうございます。 チャリティもすごいスペシャルなのも実在します。すごい方を見た瞬間、若林くん→岬くんの矢印しか思いつきませんでした。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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