※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
日本中が、そしてこの界隈が亜細亜杯で盛り上がっていた頃、私は別なことでも盛り上がっておりました。 今日はネタ要素が強いです。 岬太郎が転校する度に、届いているものがある。紫の紐のついたシューズである。
紫のバラのように食べられないものを貰っても、岬家は困るだけだ。それよりも、一番必要になるシューズを。それは岬家の事情を知り抜いた贈り物と言えた。 最初は警戒して身につけなかった岬も、有数のスポーツメーカー製品、ということもあって、いつしか心待ちにするようになっていた。 「でも、紫の紐の人の正体って誰なんだろう・・・」 どうして靴のサイズまで知っているのか不思議ではあったが。
その頃、岬のアパルトメントの隣室では、数人がうごめいていた。 「とうとうフランスまで」 精鋭あでだす部隊の11号が袖を涙で濡らす。 「仕方ないだろ。坊ちゃんのお気に入りを追っかけて来たら、ここまで来たんだから」 12号がため息をつく。 「あの親子と来たら、予告なしで引っ越すし、あの子本当に苦労してるよな」 そうぼやく二人も相当疲れた様子である。予告なしに引っ越す親子を追跡するには、常に見張るしかない。精鋭あでだす部隊に課せられた指命はかくも厳しいのだ。 「あっ、買い物行かないと。見張りよろしく。坊ちゃんの雑誌も今日発売だったな」 12号が、慌てて出かける。 危機感や防犯意識のない岬親子の見張りは簡単だったが、ガードは大変だった。それが主な任務になって久しい。 そんな彼らの楽しみといえば、坊ちゃんの活躍だった。今回はここフランスの雑誌に載るという。
11号は知らない。 12号の買って来た雑誌が、置き忘れられて、岬の目に留まることを。そして、運命が廻ることを。 彼らはまだ知らない。
(おわり)
拍手ありがとうございます。 最近、C翼と同じ位長く読んでいる、紫のばらマンガ(連載継続中!)に動きがありました。紫のばらの人のツイッターもおかしなことに。 試合始まるまではそれで頭がいっぱい。
それで、こんなおかしなことに。
精鋭あでだす部隊は勿論『ゆりこみっくす』から。 しょうもないネタ話ですが、自分は楽しかったです。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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