※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 デジタル放送が増え、色々な試合が見られるようになった。溜まったディスクを休みの度に消化する。自分の試合、敵チームの試合、他のキーパーの試合、そして、岬の試合。 精度の上がったカメラが、ゴールシーンをリピートする。 センタリングが弾かれるのを予測し、岬が上がった。キーパーの突撃をかい潜り、シュートを放つ。汗と砂が飛び交う中、狙いすまされた技巧的なシュートは、そのままゴールに吸い込まれた。 シュートが決まり、ホイッスルが吹かれる寸前まで、岬は険しい顔をしていた。闘志むきだしの目で、ゴールを見据えて、シュートを蹴り込んでいた。その前のダッシュもすごかった。センタリングがガードされると分かった瞬間、自分でそのパスのフォローに入った。さすがに、周囲をよく見ているものだ。 さすがに、ゴールの決まった瞬間には笑顔に変わったのだが。
・・・こんな顔は知らない。
岬と戦ったことはほとんどない。初めて会った日の対抗戦くらいだ。 それからはずっと同じチームで、岬は敵のゴールに向かっていく。俺のいる自ゴールに背を向けて、こんな顔で戦っていた。
見たい、と思った。俺に向かって、本気で挑んで来る姿が見てみたいと思った。小さな体を大きく見せる気迫で、あの勢いで飛び掛かって来る岬を見たいと思った。
『試合見たぜ。お前のチームとも早く戦いたい』なんてメールも送ったのだが。
もし戦ったとしても、きっと愛しいと思う気がする。それどころか、ますます好きになるに違いない。あの時、岬に恋をしたみたいに。
岬に言えない俺の秘密がまた一つ増えた。
(おわり)
忙しいです。もっと早く載せるつもりが・・・。今日も既に限界が。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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