※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 「反町?!」 朝の洗面所で喚いているのは早田である。ヘアースタイルのみならず、眉毛の手入れ、スキンケアと余念のない反町に、剃刀を手にした早田が怒鳴り声をあげる。 「ええかげんにせえやっ!」 いつもなら、さっさと朝の支度を終える早田だが、今朝のテレビの特集が大阪のグルメだったために、出遅れてしまったのである。 「早田、うるさいタイ。こっちを使うタイ」 ひげそりを諦めた次藤が、顔だけ洗って引き上げる。空いたスペースに入った早田の横に、ちゃっかりと割り込んできたのは新田である。 「ちょっと位待てへんのか」 早田はDFの本領発揮のプレイで新田を押しのけながら、手早くひげをそった。 「電気にすりゃ良いのに」 憎まれ口を叩く新田にプレッシャーをかけた早田は肩を怒らせる。
早田の見るところ、デジタル化の広がりとともに、この嘆かわしい風潮も加速している。活躍の舞台や元々の潜在力の高さから、テレビの注目度は上がる一方だ。 「地元の子も見てるんすよ」 新田が先輩のひどい仕打ちに抗議の声を上げる。 「アホッ、目立ちたいんやったら、ハットトリック位決めたらんかいっ!」 そして、新田の態度は案の定、早田の苛立ちに火に油を注ぐ結果となった。
「何騒いでるのさ」 「廊下まで響いてたぞ」 そこへ通り掛かったのが、新田の先輩二人だった。爽やかさでは、高校サッカーで随一と言われた、南葛のMFコンビである。 「岬、井沢、後輩の躾がなってへんで!」 どうして怒鳴られたのか分からぬまま、朝から爽やかな二人組は顔を見合わせる。
こんな先輩達がいるから、苦労するんです。
口に出せない新田の心の叫びに、反町だけがこっそり頷いた。
(おわり)
実家ではチャンネル権ないので、あまりサッカーも見られないので、なかなかそういう話は書きにくいのですが、色々な機会に妄想しています。 最近では、召集の報酬話やCM話とか…。
でもテレビを見て思うのは、デジタルってやっぱり鮮明ですし、色々な角度からの映像もすごい。
・・・それで、なぜこんな話になったのかは謎なのですが。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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