※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 ついに同級生になることのなかった二人が、もし同級生なら・・・。(という話を書きたいのに、まだ書けてはいません) こんなイメージかしら。
「岬、英語の予習何ページまでやれって?」 前の席の若林が、いつものように振り向く。授業が終わった途端に、これだ。 「・・・またなの?」 いつも岬とクラスのトップを争っている相手の台詞とは思えない。 「105ページまでだって」 手を合わせている若林に腹を立てながらも、ノートをくって確認する辺り、甘やかしているのは岬だと言えなくもない。 「お、助かったぜ」 席替えでこの席になってから、岬は落ち着かない。ふと気付くと振り返ってニコニコしている若林がいるからだ。 「なあ、岬。いつも教えて貰って悪いから、良い事、教えてやるよ」 「良い事?」 岬が少し首を傾げてみせる。若林が良い事を教えてくれた試しなどなかった。何も知らなかった岬の心を篭絡して、付き合いを始めて・・・。自分の席の方が前だったら、常に髪を弄る位のことをされていたかも知れない。 思っていた隙に、唇を奪われる。奪うだけではなく、掴まれた腕の熱さや甘さを与える口づけに、岬が戸惑って首を振った。 「どこが良い事、だよ!」 二人の他には誰もいない教室に、声が響く。 「気持ち、良かっただろ?」 岬とは対照的に、若林の声は穏やかだった。その優しい口調に、重ねられた時の甘美さを思い起こして、岬は聞かないふりをする。 それなのに、若林は岬の肩を抱いてしまう。流されまいという気持ちなど、無力だと言わんばかりに。 「お前とキスして、こんな幸せなことがあるって分かったからさ、もっと良い事しよう?」
(おわり)
相変わらず、自宅に帰れません。実家には色々持ち込み禁止なので、携帯を漁ってみました。 若林くんの学生生活を考えると、留学した場合としなかった場合がかなり違う気がします。今日は留学した場合ですね。 しなかった場合もまたそのうちに。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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