※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 「どうしたの?何の話?」 自分の足元で固まってしまった三人を、岬は抱き上げた。石崎と翼をもう一度膝に乗せ、井沢を椅子の隣に座らせると、頭を撫でた。 「そもそも、どうして呪いをかけられたの?」 自分には関係のない話だと思ってはいても、気になって仕方なかった。何か、岬の琴線に触れるものがあった。 「それが、間抜けな話なんだぜ。庭を見に来た魔法使いがあんまり彼女とイチャイチャするもんだから、目障りだからって若林が怒鳴りつけたんだ」 「そしたら『人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて、という言葉を知らないのかい?僕は情け深いから、情緒を理解しない君を相応しい姿に変えるだけにしてあげるよ』だって」 「はあ?」 芝居っ気たっぷりに魔法使いのマネを披露した石崎に、岬は不思議そうに聞き返す。だって、納得がいかない。 「それって若林くんは悪くないじゃない!」 どう考えたって、目障りな魔法使いの方が悪い。しかも、この三人のように巻き添えをくらったものの多いこと。 「じゃあ、その魔法がどうやったら解けるか知りたくない?」 翼に聞かれて、岬はすぐに頷いた。あの優しそうな目が、どことなく沈んでいるように思ったのは見間違いなどではなかった。 「それはね、若林くんが好きな人と・・・」 「好きな人と?」 「心が通じ合ったら呪いが解けるんだって。どう思う?」 声を落とし、肩に飛び移って囁く翼に、岬はすぐに言葉が見つからなかった。 「若林くんはもしかして、僕のことが好きなの?」
(つづく)
拍手ありがとうございます。 ・・・まだ終わりません。あれ??
拍手お礼: しゃお様、いつもありがとうございます。 いえ、おいでくださって嬉しいです。ファンタジーで動物に変身させられているのに、いつも通りの南葛オールスターズです。・・・ちょっとは危機感を漂わせてほしいものです。若林くんと石崎くんがそのまんま、というご意見には爆笑してしまいました。・・・確かに。 久しぶりの連載ですので、マイペースに頑張りたいと思います。ゆっくり見守っていただけると有難いです。
拍手のみの方もありがとうございます。励みになります。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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