※二次創作です。今日は女性向け要素少なめ。それでも良い方のみどうぞ。 最初は様子見だった連中も、岬がボールを蹴り出すと目の色を変えた。華奢な身体と優しい顔からは想像つかないシェアでクレバーなプレーと無限の体力、見かけ通りの身軽さとスピード。フランス風の華麗なテクニック。それは、プロを目指す奴らから見ても、対抗心を刺激されるものだった。 そして、俺は。小さい背中を見ているだけで、心が弾む。
ミニゲームが終わり、相手チームのゴールに決勝点を決めた岬に声をかけた。岬の周りをチームメイトが取り囲む。 「さすがワカバヤシのチームメイトだな」 「ワカバヤシ、ミサキにこのチーム入るように言えよ」 たった20分前とは180度違う反応に愉快になる。 だが、俺だって岬と会うのは三年ぶりだ。ここでゆっくりする気はない。 「岬、これからどうするんだ?いつまでいられる?」 岬の周りに群がろうとする奴らを押しのけ、岬に尋ねる。大柄なうちのチームメイトの中に埋もれかけていた岬は俺を認めて微笑んだ。 「とりあえず、日帰りじゃきついから、明日帰るつもり。それで、ホテル探しに行きたいんだけど」 良かった。すぐに帰るつもりはないらしい。 「それなら俺の家に来いよ。見上さんの使っていた客室があるんだ」 「でも・・・」 何か言いたそうな岬を見下ろす。 「俺、まだまだ話し足りないんだ」 「うん、僕も」 俺の言葉に岬は嬉しそうに頷いた。岬はあまりわがままを言わない。そして、相手にわがままを言われるのに弱いのは相変わらずのようだ。
(つづく)
こうなると思ってたでしょ?その通りです。源岬で奇をてらってはいけません。 最近私が学んだことです。 と言いながら、正統派なのは書けない真です。 いや、正統派に限らず、しっかりとは書けていないんですけど。とほほ。
from past log<2008.10.30>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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