※二次創作です。苦手な方はご注意ください。
岬が風邪を引いたらしい。声や息遣いも苦しそうな上、それを気付かれないように、と殊更元気を装うから、すぐに分かった。
「大丈夫か？」
「うん」
すぐに嘘だと分かる。だが、その見え透いた嘘は、心配をかけたくない岬の気持ちだと思う。だから、嘘をつくな、とも言えない。岬が心配でない訳ではないが・・・信じようと思う。
何より、口を開けば、こっちに来い、と言いたくなってしまう。
好きな相手とは一緒にいたい。岬さえOKなら、すぐにでも新居でも何でも用意してやるつもりだ。だが、サッカーをして、幸せそうなのがあいつの本質だと思うのだ。それで、あいつには笑っていてほしい。
でも、やっぱり心配なので、俺は以前に手に入れた電話番号を使うことにした。岬のチームには石崎もいるが、借りを作るのはシャクだ。
「ちょっと用事で岬に電話したら、具合が悪いようだが・・・何か知らないか？」
「ああ、そう言えば今日の練習休んでいたな」
「そうか・・・随分具合悪そうな声だったぞ」
「そうだよな、あいつ、自分では絶対具合悪いって言わねえよな。俺様子見てくるわ」
「そうか、それなら安心だな」
浦辺をうまく誘導できたことに安堵しながらも、こんなことしかしてやれないのがもどかしい。・・・それでふと、昔のことを思い出した。
（つづく）
拍手ありがとうございます。
風邪マシになりました。昨日はヘロヘロでしたが・・・今日もやっぱりヘロヘロでした。頑張らねば。
拍手お礼：
アンソロジー企画のご感想を下さった方、ありがとうございます。
・・・源岬以外のカップリングについてはアバウトですみません・・でも、お役に立てたようでよかったです。ご丁寧にありがとうございました。
しゃお様、いつもありがとうございます。
心配でいっぱいな気持ちを抑えて、でも行動する、というのは私もかっこいいと思います。そこを共感いただけて嬉しいです！お互いに体調には気をつけないといけませんね。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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