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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
クレープ
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
S様からのリクエストを使わせて頂きました。

「あ、クレープ食べない?」
岬が言った。確かに甘い香りが周囲に広がっている。
「若林くんは?」
「ああ、俺はいい」
「分かった。じゃあ待ってて」
岬は笑って注文に行った。外でクレープを食べたことはない。この香りからするとかなり甘そうだが、実家で羊羹だのを食べさせられたのが尾を引いて、甘いものを食べたい気分ではなかった。それに。
「じゃあ、頂くね」
岬は街路樹の植え込みにもたれて、クレープにぱくつく。悪戯っぽい表情に、甘い香りはよく似合っている。でも俺に似合うとは思えない。
「一口食べない?」
岬が微笑んだ。優しい笑顔に、つい釣られてしまう。差し出されたクレープをかじる。
「おいしい?」
岬には、祖母の羊羹の話をしていた。だから、甘いものは食べたくない、とも。意を決してかじったクレープは甘くはなかった。
「うまい・・・」
少しマスタードの効いたマヨネーズに、ほくほくのクレープがよく合っている。
「ふふ、びっくりした?ハムサラダクレープだよ」
茶色い瞳が楽しげに煌めいているのを見ると、怒れなかった。確かに俺好みの味で、岬が勧めてくれるのもよく分かる。
「ああ。確かに美味いな」
岬は嬉しそうに笑うと、手を差し出す。
「じゃあ、もう一口食べる?」
岬にはクレープがよく似合うと思った。自分が食べることなどイメージしたことはなかったが、岬だと可愛いし、似合う。だが。
「良いのか?また間接キスになるけど」
俺の言葉に、岬は慌ててクレープを引っ込める。頬を淡く染める岬は、もっと可愛かった。

(おわり)

拍手ありがとうございます。
クレープを食べる岬くん。アイドル写真のようではないですか。一緒にクレープも井沢くんとかなら似合いそうなんですけれど。でも若林くんには似合いそうにないので、そのギャップを書いてみました。
でも、若林くんに似合う立ち食いものって逆に思い付かなかったりします。
Sさま、リクエストありがとうございました。すっかり忘れていました。・・・ネタふりありがたかったです。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック


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