※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 隣に手を伸ばし、抱き寄せても、珍しく怒られなかった。小柄な身体を抱くと、少し冷えた指先を手に握りこんだ。 「寒いか?」 「ううん。・・・でも、寒い時って人恋しくなるよね」 岬が喜んでくれているのは嬉しいが・・・何だか少し、納得がいかない。 「俺は湯たんぽじゃないぞ」 怒ったふりの俺に、岬も睨む真似をする。 「湯たんぽはこんな真似しないよ」 冷えた頬を両手で包み、俺は笑った。 「こんなことしてくれない、の間違いだろ?」 身も心も、お前のすべてを、温め、包んで、守ってやりたい。冷たい風も雪もお前を傷つけることのないように。それはきっと、俺にしか出来ないことだから。 「うん。感謝してるよ」 岬は両頬を温める俺の手に両手を添えた。 「でも、忘れないでね。僕だってこうして君を守れる」 岬の手は、少しだけ冷たかったけれど、優しくて、それだけで幸せな気分になれた。
(おわり)
拍手ありがとうございます。 通勤の楽しみは、源岬の妄想です!・・・とはいえ、何事にも限度というものががあるのですが(笑)
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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