※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
部屋に荷物を取りに行った翼は、を降りたところで、談話室のソファーでうたた寝をしている人影を見つけた。さらさら流れるような茶色の髪は、確かめるまでもなく、岬だと分かった。
「岬くん、風邪引くよ・・・」
声をかけようとして翼は気付いた。岬の身体には、指定ではないジャージが掛けられていた。大きな上着に、華奢な岬の身体はすっぽり覆われている。
「あ・・・翼くん」
翼の気配に気付いたらしく、岬はゆっくりと身を起こした。掛けられていたジャージが滑り落ちそうになるのを、翼はさっと拾い上げる。
ネームを見るまでもなく、誰の上着かは分かった。岬の反応からすると、上着が掛けられていたことも気付いていなかったのだろう。翼が近付いた時にはすぐに目を覚ましたのに。
チームの憎まれ役を買って出ていながら、実はこういう繋がりがあったんだな、と翼は思った。そして、嫉妬した。
自分が合流したばかりの頃、孤独を強いられた。その時は思わなかったのに、自分の味方のはずの二人が、自分の知らない絆を持っているらしい。そう思った途端、奇妙な孤独感を感じた。
若林の上着に守られ、包まって岬は眠っていた。それが何を暗示するのか分からぬまま、翼は何故か淋しくてならなかった。
（おわり）
拍手ありがとうございます。
光源三シリーズ、趣味まるだしですみませんでした。自分だけ楽しかったです。
今日もサラリーマンを観察しながら、でした。
そういえば、あと100Hitくらいで55,555です。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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