※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 鏡越しに、岬が睨んできた。 「・・・寝癖がついてる」 岬の髪はサラサラで、寝癖などほとんどつかない。岬は思わしげな表情で鏡を覗き込んでいるが、ほんのすこし、羽のように跳ねた程度だ。 「だから言ったのに」 岬は寝癖自体よりも、その原因に憤っているのだった。
昨夜、俺の後に岬がシャワーを使った。 「さっぱりした。タオルありがとう」 風呂上がりでくつろいでいた俺に湯上がりの岬が微笑む。スッキリした表情で、まだ湿っている髪を拭う手はピンクに染まっている。心地よさそうに緩められた頬も、むきだしになっている肩も、まるで桃みたいだと思った。
我慢できなくなった。
「ちょっ・・髪の毛乾かさないと・・」 抗う言葉も耳には入らなかった。いつもより強引に抱き上げた。水気を含んだ岬の髪が、シャツを濡らすのも気にならないまま、唇を貪った。露を置いた甘い肌が、更に色っぽく染まった。
「君ってどうしてそんなに聞き分けがないの」 暴走の当然の結果として、今岬に叱られている。ため息混じりに、岬がこちらを振り返る。 「そりゃお前が可愛いせいだろ」 正直にそう答えたら、もっと怒られるに決まっている。だから大人しく今日も叱られておく。いつもなら恥ずかしがるくせに、すぐ近くまで顔を寄せる岬に、触れたいのは山々だが、それも今は我慢することにする。
我慢できないのも、おとなしく叱られるのも、お前が好きだからなんだぜ。
(おわり)
拍手ありがとうございます。 今朝の電車で、寝癖のついている男性がいたので、つい書いてしまいました。 ・・・これもセクハラなんでしょうか?
岬くんはあまり寝癖がつきそうにないです。若林くんは帽子かぶるから、平気かも知れません。
スポンサーサイト
テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
|