※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 最初は敵同士だったと言っても、同じ小学生。一緒に練習している内に、情も沸いて来て、近頃では休憩時間ともなれば、会話も弾む。 「それで、修学旅行で好きな人の話したのに、若林さんは言ってくれないんだぜ」 「さすがに若林、汚いぜ」 来生の愚痴に石崎が相槌を打てば、若林がすごい勢いで走ってくると共に、二人の首根っこを掴む。 「うるさい!好きな奴がころころ変わるような奴とそんな話ができるか」 いつもの通り、大声で怒鳴りつけたものだから、周囲にはたちまち人だかりができる。 「え~、若林くんの好きな人の話??聞きたいー!」 およそサッカーにしか興味のないと思われる翼でさえ、若林の恋愛沙汰ともなれば気になるらしい。ギャラリーの中にちゃっかり並んでいる。その隣に、当然のように並んでいるのは、コンビを組んでいるパートナー。 「大体、好きな相手なんているんですか?」 若林を信奉する修哲勢からそんな声が上がるのも無理はない。若林と恋愛。それはまるでクマとイヤリング、のような組み合わせのように思われるのだろう。 詰め寄られた若林は周囲を見渡した。淡い茶色い一対の瞳を意識して息を吸い込む。 「好きな奴くらいいる」 「「「ええ~~~っ!!」」」 何人か分の驚嘆に苦笑いしながら、若林はもう一度そちらに視線を向けた。控え目に微笑んでいる顔を盗み見る。自分のことだと気付いていないに違いない様子に、覚悟しろよ、と心の中で呟いた。
(おわり)
拍手ありがとうございます。 小学生の話って妙にドキドキしてしまうんです。そんなに接近していなくても。何故なんでしょうね?
ここのところ忙しくて、日に日に更新時刻が遅くなっています。でも書きたくない日以外は頑張りたいと思います。
拍手お礼: M☆様、あけましておめでとうございます。 今年は猛虎ファンの方はきっと楽しかったのではないかと、阪神ファンの友人を観察しながら思いました。 三杉くんからそんな年賀状が来たら、お祓いしたくなりそうです。
しゃお様、お気遣いありがとうございます。本当に寒くなりましたね。 お互いに安心できる関係って良いですよね。 他愛のない話ですが、幸せそうな二人を想像するだけで幸せ、な気持ちはこもっていると思います。
拍手のみの方もありがとうございます。励みになります。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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