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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
安心しておやすみ
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。

 一緒にビデオを見ながら若林が寝てしまったのは初めてで、岬は少し困った。

 こういう場合居眠りしてしまうのは、たいてい岬の方で、若林は胸にもたれさせてくれたり、毛布をかけてくれたりする。
 それが、今日は眠ってしまったのは若林の方だった。気持ち良さそうに寝息まで立てている。
 そういえば、昨日は遅かったって言ってたっけ。
 それでも、自分を迎えてくれたことを光栄に思いながら、岬は寝室に走った。ウェイト差があるから、運ぶのは無理でも、毛布を掛けることはできる。

 眠る若林を起こさないよう、そっと毛布を掛けて、岬は隣に座った。
 いかにも気持ち良さそうな寝顔を見ているだけでも、嬉しくなってしまう。こんなに、気を許してくれることに。ビデオの続きを眺めがらも、横目でちらちら、つい様子を伺ってしまう程。
「う?ん」
ソファーでは狭いのか、若林が身体を動かす。はだけた毛布をかけ直そうと岬が動いた時、若林は少し手を動かして、岬の手を握ってしまった。
「ちょっ・・・」
岬の声に気付く様子もなく、若林は眠り続けている。その顔は心なしか、さっきよりもご機嫌なように見える。

「手を握って落ち着くなんて子供みたい・・・」
そう口ではからかいながらも、握りしめた手を心臓の方に運ばれ、岬は抵抗できなくなる。

 ・・・まるで甘えられている気分かも。

  若林の寝顔を見守る自分の顔までも、幸せそうになっていることに気付かずにいる岬だった。

(おわり)


拍手ありがとうございます。

忙しいので、PCを開いている暇がありません。いつも通り携帯から更新です。
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