※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 「岬、キスさせて」 二人きりで、少しアルコールも入っている。雰囲気たっぷりな中、耳元で囁くと、岬は拒絶を示して首を振る。 「だって、俺のこと好きだって言ったよな?」 「だからだよ」 意味が分からない。掴みかからんばかりの俺に、岬は静かに口を開く。 「だって、君の要求ってエスカレートしてるじゃないか」 ・・・・はあ。 「俺のことを好きになってくれ」から始まって、「触れて良いか」から「抱きしめたい」に、そして「キスさせて」になるのは当然だ。それだけ好きな相手なんだから。 今までそんな苦情聞いたことがない。そんな、可愛い苦情。 「もっとエスカレートするぜ?好きだから」 まだ足りない。もっともっと、岬を感じたい。愛したい。俺の言葉に、岬は声を潜めた。誰に聞かれるわけでもないのに、困ったように、ぽつり、と呟く。 「そんなの・・・困る」 「困る?」 岬も俺のことが好きだと言ってくれた。それなのに。岬の顔を見返すと、白い頬はみるみる赤く、熱を帯びていく。 「断り切れなくなるから・・・」 「じゃあ、断らなくて良いから」 「あっ・・・」 触れた唇はふんわり柔らかくて、焦らされた分だけ甘かった。
(おわり)
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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