※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 朝が来なければ良いのに。
またやってしまった。 岬の華奢な身体では、俺の愛を受け止めるのは辛かろう。それでも、明日帰ると言う岬に、我慢できなかった。 「駄目…だよ…」 拒む声すら悩ましく、岬は頭を振る。抑え込んだベッドの上で、困ったように俺を見上げる顔は、どうしようもなく可愛い。抗議しようとした唇にひとつキスをした。 「だって、明日にはお前はいないんだぜ」 岬は黙って俺を見つめた。その表情を見るだけで、岬も寂しいのだと伝わってくる。 「だから少しくらいワガママ聞いてくれよ」 俺のワガママに黙って目を閉じるのは、岬のワガママだ。
そう。朝になったら、岬は帰ってしまう。胸の中で穏やかに寝息を立てている存在を失うのは、まるで、そこに穴があくかのように思われて、また抱き寄せる。暗い何千の夜もギラギラした何万もの昼も恐れはしないのに、今は間近に迫る明け方が忌まわしい。
三千世界の鴉を殺し 主と朝寝がしてみたい
どこかで聞いた言葉が頭をよぎる。それでも良い。朝が来なければ。
そう思った。
(おわり)
拍手ありがとうございます。 時間がないので、携帯で更新です。拍手とメールのお返事は明日させて頂きます。 元の都都逸は高杉晋作の作品・・・だったと思います。 意味は色々解釈があるのですが、後半だけ汲んでもらえれば。
11/5PCで編集。何か連日忙しいです。
スポンサーサイト
テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
|