※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 どうして、こんなのを好きになったのだろうと思う。筋金入りの意地っぱりで、素直じゃなくて、何をやっても喜ばない奴。 そりゃ、顔は少し、ではなくてかなり可愛い。俺と同い年とは思えない位に華奢で、男なのに、とても良い匂いがする。 決して外見が可愛いだけじゃなくて、性格だって良いし、自分よりも他の奴を大事にするところなんかは、時々むかつくけれども、立派だ。人の為なら、と自己犠牲をも厭わない岬の姿は凛としていて、ほれぼれしてしまう。 もちろん、サッカーだって上手い。繊細なテクニックもなかなかだが、あのパスセンスは本当に凄いと思う。常に相手を気遣う岬らしい。
それこそ、岬が望めば、立候補する奴は多いだろう。それでも、岬は俺を選んでくれた。 「何が食いたい?せっかく来てくれたんだから、何でも好きなものを・・・」 「良いよ。無駄遣いしちゃ駄目。ね?」 その方面でもしっかりした岬は言うけれど、それでも何かしてやりたい。何かしてやった時の、困ったような、でもどこか嬉しそうな笑顔が好きだ。 「じゃあ、俺が作るから。岬は座ってて」 「僕も手伝うよ」 さっさと立ち上がろうとするのを、押し止める。 「俺がしたいんだって。無駄遣いじゃないから良いだろ?」 椅子を勧めた俺に、岬は困ったように笑った。優しい、見ているだけで嬉しくなるような暖かい笑顔を見ながら、好きになっても仕方ないよな、と自分に言い訳をした。
(おわり)
拍手ありがとうございます。 若林くんの独りノロケです。 しかもこの半分くらいは岬くんに言っていると思います。…岬くんが苦笑するのも仕方ないですね。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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