※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 いつもとカップリングが違いますので、大丈夫な方だけ。(登場人物:エッフェル塔コンビと岬くん) 実は、リンク先の素敵サイト様が、リクエストを募集されておられました。 その頃、拙宅は1周年&引越しでバタバタの頃でした。 ・・・気付いたのは、しばらく経ってからでした。 リクエストしたかった。。。けれど、もう恥ずかしくて出来ません。 ので、自分で書いてみました。
「どうしてミサキは自分からキスしてくれないんだろう、はあ」 滅多に聞くことのない美獣様のため息は盛大で、スルーすら叶わない。 「んなことはミサキ本人に聞け」 ついツッコミを入れてしまったのが運の尽きだった。縋るというより掴みかかって捕獲されたナポレオンは、自分の口の軽さとツッコミ体質を悔やむが、完全に後の祭りである。 「大体、お前ら付き合ってるのかよ」 仲が良い友達にしか見えない。そう言いたげなナポレオンの言葉に、ピエールはさも心外と言わんばかりに柳眉を逆立てる。 「誕生日には二人で過ごし、クリスマスの約束も取り付けた。二人の時にはキスもハグもしている。毎日薔薇の花束を贈り、愛の曲に詩も欠かさないんだぞ!」 ピエールの言葉を指折り数えて、ナポレオンは首を傾げる。鈍い岬のこと、ピエールの好意に気付いていないのかとも思ったが、そこまでフルコースともなれば、無視する方が難しい。 「…ピエール、それでちゃんと告白したのかよ?」 「ああ、もちろんだ!俺にはミサキが必要だ。ずっと一緒に走ってくれ、と情熱的に打ち明けたぞ」 おそらくそれが原因だ、とナポレオンは察した。 「…どう考えてもそれが問題だろ?」 「何だと?」 いきり立つピエールに、ナポレオンは心底呆れた顔をする。 「言い方が悪い。その言い様だと、コンビのことだけだと思った、なんて逃げる隙を与えてるぞ」 ナポレオンの指摘にピエールはガバッと席を立つ。 「アドバイスをありがとう。朗報を待っていてくれ」 一目散に走り去るピエールに、ナポレオンは小さくため息をつく。普段からあいつを見ていなければ、好きだけど、友達に逃げてるなんて、見抜けなかったのに。
…気付かなきゃ良かった。
小さく舌打ちしながら、それでも幸せになって欲しいんだよ、とナポレオンはひとりごちた。
(おわり)
はい、すみませんでした。以上。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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