※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 「岬」 若林くんは体温が高い。繋ぐ手はいつも温かかったし、夜の指はもっと熱い。・・・酔ってしまいそうな程に。 こうしてもたれかかっている今も、僕を温め甘やかしてくれている。 「ん?」 額にかかった髪を直す手に、まどろみかかっていた意識が覚まされる。まだ重たいまぶたを持ち上げると、若林くんは目を細めて眺めていた。 「暑くないか?」 「大丈夫」 触れ合った温もりに蕩かされたまま、答える。若林くんといるようになるまで、誰かの側で眠ることがこんなに安らぐなんて、知らなかった。耳元で聞こえる若林くんの声も心地よくて、またすぐに眠ってしまいそうだと思う。 「さっき、卵がどう、とか言ってなかった?」 さっき、なんだ。ベッドで何もしないでゆるゆる過ごすことも初めてで、時間の感覚さえあやふやになっている。 「うん…変な夢見た」 若林くんが触れる度、僕が身ごもった卵が膨らんでいくという夢だった。そう話すだけで、顔が火照ってしまいそうだと思う。 「変か?」 若林は何だか嬉しそうに声を弾ませた。僕の髪をすく指も優しい。 「そうだな・・・岬の卵なら、孵るまで俺がずっと温めてやるよ」 きっと、大事に守ってくれるんだろうな。卵も僕も。そう思ったらすごく幸せで、いつか夢の続きを見たいと思った。
君といっしょに。
(おわり)
拍手ありがとうございます。 前に書いた「卵」( (1) (2))の続き、です。何となく書いていたものの、置いていたのですが、 今日の原作案内を書く時間がなくて、急遽代わりに・・・。
リンク先の ふぁんいん様に、翼くんの絵を引き取って頂きました。 よく考えたら、翼くんを描くのって、生まれて初めてでした。 よくもそんなものを・・・。受け取ってくださってありがとうございました。
今日も子守に明け暮れておりました。 身内のちびっ子は今は少し大きくなったのですが、 昔は某アニメ映画トト○の主題歌をいい加減に歌っていて、 「くさっぱら いっぽんばしに」の部分が 「くさったら にっぽんばしに」になっていました。 イヤ、確かに大阪の日本橋といえば、関西随一の電気街で秋葉原的存在なので、 ある意味真理なんですけれど・・・。
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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