※二次創作です。同人的表現を含み・・・ますかね?苦手な方はご遠慮下さい。警告はしました。
一日休んで続きです。 でも、岬とはそれっきり。南葛SCが結成されて、二人とも選出されたが、俺からは話すきっかけも掴めなくて、岬の姿を目で追うのが精一杯だった。滝や来生の方がかえって普通に岬と話している。 ・・・岬は俺の友達なんだぞ。そう言ってやりたかった。他の奴らを寄せ付けないように大声で。
岬は笑っている。誰が話しかけても笑顔だ。俺が隣に行ったら、きっと嬉しそうにしてくれる。あの優しい声で呼びかけてくれる。 でも、行けない。修哲の連中の目が、気になる。翼と話す時はそうでもないのに。フィールドプレイヤーとゴールキーパー。少し離れたところで、ずっと見つめていた。この距離が、もどかしい。機会がほしい。
だが、その機会はなかなか来なかった。俺は足を怪我して治療に専念していたし、岬は翼と黄金コンビと呼ばれ、次々に強豪に対していた。 早く戦列に参加したい。その焦りは周囲にも伝わっていたのだろう。みんな気を遣ってくれる中、岬は俺に近づかなかった。時々、心配そうに見ている視線に気づいて視線が合うと、微笑む辺りはあいつらしくて、ほっとしたが。
一方で離れて見ていて気付いたことがある。 誰かといる時、岬はにこにこ微笑みながら話している。それが、一人になると。 一人の時は岬は微笑んでいない。別に顔をしかめている訳ではないものの、少し淋しげにも見える表情を浮かべている。岬の繊細な容貌と儚い表情のせいで、岬はどこかに消えてしまいそうに見える。 同じ場所にいても、同じ時間を共有できるとは限らない。話してなくても、一緒にいなくても、同じように在ることもあると思う。子供の中に混じってしまった子供じゃないもの。俺と岬は多分そんなものだった。 だから俺は岬を見つけた。岬は俺を見つけた。
(つづく)
小学生編でも不思議と接触しない二人です。それなのに、あの訪問。 とことん深読みしちゃうのは仕方ありません。
from past log<2008.10.23>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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