※三次創作です。よく分からない方はご注意ください。
二次テキストは「世紀末翼伝説」です。 三杉参謀の研究室兼医務室に着いたけとばしマン一同が見たのは、ドアを叩く若林司令だった。 「ここを開けるんだ、三杉!」 「って、お前どこから!?」 「な、なにィっ」 「え、若林くん、どうかしたの?」 けとばしマンは全員駿足を誇る。若林司令とて足は遅くはないが、ちょうちょうサンバのけとばしレッド翼をはじめとするけとばしマンには敵わない。それが、先に着いていた為、全員が驚く。 「ああ、ドリブルーンで」 驚きを隠せない一同と、明らかに分かっていない一人に対し、若林司令は何事もなかったかのように言い放った。若林司令はその強靭な力で足を回転させることにより、空を飛ぶことが出来る。それこそ、若林飛行形態ドリブルーンなのだが、先回りをされた者としては、穏やかではない。 「それならそうと言え!」 全速力で駆けて来たのに。けとばしブラック日向が怒りの勢いでドアを蹴破ると、心臓を押さえた三杉参謀が立っていた。 「君は僕の心臓のことを知っているのかい?」 「知りたくなかったけどな」 苦々しい口調で言うと、日向は研究室の壁に縛られた岬を見た。何か薬を飲まされたのか、ぐったりしている。 「岬に何を!?」 いきり立つけとばしブルー松山に、三杉は毛一筋揺るがぬまま冷静な表情で答える。 「研究だよ」 「なにィ、研究だと!?」 「まだ何も言っとらんだろうが!」 若林司令のなにィ炸裂も不発に終わり、日向がいきり立つものの、三杉はまだ何も口にせず、遠くを見つめた。 「僕の心臓は長くはもたない。・・・そんな僕が未来の子供達に残してあげられるのは、平和な未来だけなんだよ」 どこからともなく、というか流れる哀切なBGMは、もちろん石崎合唱団のコーラスである。スポットライトを浴びた三杉参謀は遠い目をして呟いた。 「うおお、俺の心臓がっ!!」 三杉参謀が話すにつれ、日向が心臓を押さえて苦しみ始める。 「大丈夫か、日向?」 「こ、これは・・・」 倒れそうになる日向を抱き止めた若島津はすぐに診断を下した。 「平和を口にする三杉に、日向さんの全身が拒否反応を起こしているようです」 「何だよ、それはっ」 自分には分からない理屈で苦しむ日向に、それを見つめ過ぎて苦しくなっている若島津。自分のまわりはどうしてこんな奴ばかりなのだ、と悩んだ松山はとりあえず岬救出を急ぐことにした。
(つづく)
拍手ありがとうございます。 こうして文章で書いても、伝わっているかと言えば疑問。 絵が描ければ・・・と思わないでもないですが、そうしたら今度は話のつまらなさが際立つ結果になりそうです。
from past log<2009.9.22>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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