※三次創作です。苦手な方はご注意ください。
久しぶりの三次創作です。リクエストはあったのですが…何となく書けなくて。 二次テキストは「世紀末翼伝説」です。
人物設定などが普段と違いますので、気になる方はこちらをご参照下さい。司令ご乱心(1) 「そうか!」 食卓で不意に大声を出した三杉参謀に、周囲は肩をびくつかせた。三杉が変なのはいつものことにしても、そのベクトルいかんによっては、いつ自分達に災いが及ぶか分からない。けとばしマン達の懸念はもっともと言えた。 恐いものなしで知られるけとばしマンであるが、仲間であるはずの三杉参謀ほど恐れるものはない。 「どうしたんですか?」 けとばしピンクの岬が恐る恐る尋ねる。天使の笑顔のピンクは、誰もが嫌がるこの状況でも話しかけることができる。 「はッはッはッ名案を思い付いたんだよ」 三杉はニコニコ笑いながら、その場で立ち上がった。 「みんなが翼くんのようになれば良いんだ!」 何が?けとばしレッドの翼といえば、ちょっとアレ、なエースだぞ?言いたげな周囲を無視して、三杉は微笑む。 「みんなが翼くんのように無邪気にボールを追う世界になれば、きっと争いもなくなる!」 「お前が一番無邪気じゃねえよな?」 けとばしブラック日向のぼやきはともかく、この三杉の思い付きがここだけに留まれば良い、そう願う一同だったが、そう甘くはなかった。 「岬くん、ちょっと」 「はい」 疑いもせず近寄る岬を、石崎軍団に拘束させると、三杉参謀は研究室兼医務室に向かった。 「おいっ待ちやがれっ!」 目の前でむざむざと仲間の岬を掠われて、黙っているような日向ではない。それは相手が敵にまわしたくない世界ランキング堂々1位の三杉参謀であってもだ。すぐに身を翻し、追う日向に、けとばしイエローの若島津とけとばしブルーの松山が後に続く。 「相手は三杉だからな、何されるか分からねえ。急ぐぞ」 日向の言葉に、こと岬のこととなると心配症になる松山が、珍しく素直に頷く。 「その必死さ・・キャプテン、あんたまさか岬のことを・・・」 その後ろで呟く若島津の言葉を聞いたのは、翼だけだった。もっとも聞かれていたら、若島津は日向に怒鳴られていたに違いなかった。
(つづく)
拍手ありがとうございます。励みになります。 サッカー船隊けとばしマンに最強の敵あらわる!をやってみたかったのですが・・・志半ばに返り討ちに遭いそうです。
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from past log<2009.9.21>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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