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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
転校生(3)
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
旧拍手文。

mirror.jpg

 思った通り、目をつぶる顔もきれいで、うっとりした。
どこを触っても気持ちの良いすべすべの肌を手で撫でた。
足の傷も、その他の細かい傷も、もっと敏感な部分も触った。
 自分、でそういうことをしたことがなかったわけではない。
それなのに、岬の身体だと思うと、興奮が収まらなくなった。
「あっ」
唇から漏れる声が岬のものであることが、更に興奮を高める。
浴室に響く声が艶を帯びるたび、まるで本物の岬を汚しているようで。
「岬・・・」
敏感な身体は、すぐに反応した。岬自身でさえこんな風に触れたことは
ないだろう。汚れた身体を鏡に映し、俺はもう一度、口付けた。

「若林くん」
俺が戻ると、岬は本を読んでいた。俺の机の上に手付かずで置いて
あった読書感想文の宿題の本らしい。
「これ、面白かったよ」
「もう読んだのか?」
「うん」
俺の顔で笑う岬は、何だか楽しそうで、自分の顔ながら可愛く見えた。
「それよりどうする?たった一週間だろ?」
「うん・・それだけど、もう一回、頭を打ってみる?」
岬の言葉に、俺は一瞬考えて首を振った。あの時は本当に痛かった。
岬の小さな身体は、俺よりもずっと脆い。そんな痛い目にあわせたくはない。
「じゃあ、どうするの?」
「・・・あと一日考えさせてくれ」
「うん」
岬はあっさり承知すると、本を閉じて、俺に微笑みかける。
「寝よ?待ってたんだよ」
「ああ」
そうは言ったものの、岬と話す度に岬の身体にした悪戯が、胸の中に蘇ってくる。
うっとりした表情で、こっちを見つめている岬の顔が、目に焼きついていた。
「岬」
「どうしたの?」
「なんでもない」
俺の姿の岬に背を向け、俺は雑念を振り払えるよう、必死で目をつぶった。

(つづく)

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拍手ありがとうございます。

そして一言。
皆様、怒らないでねv

from past log<2009.9.2>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック


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