※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 「そっか・・・日本の中学って制服なんだよね」 机の上の写真を見つけて岬が言う。 「ああ。それで毎年集合写真を送ってくる」 「相変わらずなんだね」 岬は、手渡された写真を苦笑まじりに見た。日本から来た手紙に同封されていたという写真では、翼をはじめとする南葛中学の面々が並んでいる。三年経ち少し大人びた顔で学ランに身を包んだ姿が珍しいのか懐かしいのか、岬はしばらく写真を手放さない。 「・・・岬」 せっかく遊びに来た岬に相手をしてもらえずのは何だか淋しい。写真に見入っている岬を後ろから抱く。 「そんなに制服って珍しいか?」 「うん。僕は幼稚園も行かなかったし・・」 言いかけた岬は笑顔でこちらを振り返った。 「そっか、修哲って制服だったもんね」 小学生時代、たまに、連れ立って帰って来る時に岬に遭遇した。岬はとても不思議そうな顔をして、見てたっけ。いつものSCのユニフォームとは違って、仲間じゃないような気がした、とも言っていた。 「あれ、何だか可愛かったね」 「どこが!?」 あの制服のことを言われるのは心外だ。半ズボンで胸にリボンのある制服はとにかく自分には似合わなかったし、窮屈だった。あれが、岬ならさぞ可愛かったろうに。 ふと、初めて岬と会った時のことを思い出した。とにかく驚いたのを覚えている。電柱の陰から出て来たのは、今まで見たことがないほど、あんまり可愛い子だったから。さらさらの色の薄い髪に、色白の顔。少し恥ずかしそうな表情で謝る顔も可愛くて、俺らしくなく、あまり怒れなかった。そのせいか岬は、俺のことを優しいと錯覚し、石崎にツッコミを入れられていた。 そして、その可愛い顔からは考えられない程、プレイはすごかった。翼と岬のコンビプレイは、単純に個人の力の合算ではないチームプレイ、の力を見せ付けてくれたのだった。
(つづく)
拍手ありがとうございます。 岬くんは日本に帰って来るまで、制服は着たことがなさそうです。 制服似合いそうですし、同じ制服着ていてもやっぱり可愛いと思います。
拍手お礼: さくら様、いつもありがとうございます。 四字熟語は日向くん若島津くんが先に思いつきました。岬くんが最後・・・。愛が足りないのでしょうか? 「いつか」はそちらの幸せ家族っぷりに憧れて、長年の安定した関係を目指したのに、どうも恋人っぽいというか新婚さんというか・・・。
拍手のみの方もありがとうございます。励みになります。
from past log<2009.5.21>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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