※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 ワールドカップに向けた、西ドイツとの親善試合。翼と日向を見送った後、引き返して来た岬を家に連れて帰った。つい話は今日の試合に及び、異国で頑張る旧友の話になった。 「頑張って欲しいけど・・・僕も負けてられないと思うよ」 瞳を輝かす岬に、何だか嬉しくなって、岬を抱き寄せた。一試合一試合、一プレー一プレーを心を込めて戦うと言った潔さも強さも含めて、岬はなんて綺麗なんだろうと改めて思った。 「いつか一緒に住もう」 岬がいてくれるだけで、そのきれいな心に優しい気持ちに接するだけで、こんなに幸せになれるなら。つい口をついて出た思いだったが、岬は逆らってきた。 「そりゃその時はいいだろうけど・・・」 岬は、自分の選手生命が長くないことを覚悟している。その弱点を突いてしまったのかと思い、俺は言い淀む岬を見つめる。 「何が」 「もし嫌になったりしたら、どうするの?」 もし岬が引退後の不安を口にするならば、慰めるつもりだった。そうでなかったのは安心だが…岬の答えに違う不安に襲われる。 「岬は俺のことが嫌いになるのか?」 「僕は嫌いになったりしないよ」 岬は静かに言い切った。 「俺もだ。で、何が問題なんだ?」 「今はそう言い切れても、人の心なんか変わってしまうものでしょう?」 「そうなったら、そうなった時に解決すれば良いだろう?俺はお前といたい」 「でも、君に他の人ができたら・・・」 主張は平行線なのに、何だか笑えてしまった。現役の俺達二人が一緒に暮らすのは、まだ先の話になる。それなのに、すごく真剣に、好きだと言っているようなお互いが可笑しくて。 「俺を信じろよ。・・・お前を離したりするもんか」 それまで、どれだけ戦えるのか分からない。それでも、そのいつかを信じて戦い抜ける。
(終わり)
拍手ありがとうございます。
まあ、いつも通りの話です。二人にはいずれ一緒に住んで欲しいものです。
コメントお礼: ユリコ様、いつもありがとうございます。 『四字熟語』にコメントありがとうございます。心理テストは楽しいと思います。四字熟語には苦労したので、そう言って頂けると嬉しいです。修学旅行の動向は心配ですね。大友中は延期ですか?生八橋は色々な味が出ているので、食べられると良いですね。
拍手のみの方もありがとうございます。励みになります。
from past log<2009.5.20>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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