※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 「心理テストな。好きな四字熟語二つ書いて」 夕食の後、反町が食堂で新聞を読んでいた岬に声をかけた。三杉が取り寄せている日本の新聞が嬉しいのか、自宅から通っている岬は新聞を読んでから帰ることが多い。 この手のテストで全メンバーを網羅した反町だったが、後で合流してきた岬についてはまだだった。 「二つ?」 日本人学校に通っているとはいえ、岬が日本を離れて三年。すぐには思い付かない。 「ゆっくりで良いぜ。なあ、若林はどうだ?」 反町は食事当番だった若林にも声をかけた。若林は先日罰当番を高杉に押し付けたのがバレ、今日は後片付けまでを言われていた。 「四字熟語?二つ?」 一方の若林についても、良い機会だと切り出す。昔のことを知らない反町は、若林に対して特にこだわりも反感もなかった。元々、チームに厳しく怒鳴り倒すチームメイトや毒を吐くGKにも免疫がある。 「ちなみに、日向さんは中央突破と家内安全、若島津は質実剛健と一心同体だったぜ」 中央突破は四字熟語なのか?とエプロン姿の若林と岬が顔を見合わせる。だが、その程度で良いのなら、と二人はさらさらと書き出した。 「若林が弱肉強食と正々堂々で、岬が一日一善と一生懸命な」 反町は二人の書いた紙を回収して、笑う。 「なに笑ってるんだ。心理テストの結果とやらを早く言え」 心理テストの結果が気になるというよりは、拙い言葉しか出て来なかったのを恥じて、若林は催促した。反町は更に楽しそうな顔で紙を見返す。 「結果はね、四字熟語の一つ目が人生観で」 弱肉強食と一日一善。合っているだけに、居心地の悪い二人に、反町が更に追い討ちをかけた。 「二つ目が恋愛観」
確かに正々堂々だった、と岬は思った。はぐらかそうとしたのも見透かすように、まっすぐに好きだと言われた。 確かに一生懸命だった、と若林は思った。好きだと告白した時、岬は自分を好きになることの不利益を説き、諦めさせようとした。 「だって若林くんには幸せになってもらいたいんだ」 そう諭す岬をどうして諦めることができるだろう。それで、こちらの心にも更に熱が灯った。
隣に視線を走らせた若林に、岬が気付いて目を伏せた。 「それより、若島津のこれ何だよ!」 「それより日向だろ」 話を逸らして笑い続ける二人に、反町は既視感のある疎外感を覚え、ため息をついた。
(おわり)
拍手ありがとうございます。 それらしい四字熟語ってなかなか思い付かないものです。
こないだから書こうと思いつつ忘れていました。 今ネット上でGENO(GENZOではない)ウイルスが流行しているそうです。(うちは昨日チェックしたところ大丈夫でした) キャプテン翼同人サイトでも感知されたらしいので、くれぐれもご注意下さい。 心配な方は検索すれば、すぐに対処法やPCのチェック法が見つかるはずです。どうしても不安な方は、携帯閲覧でどうぞ。(現状では感染しないらしいので)(なお、この記事は『通称GENOウイルス同人サイト向け対策まとめ』を参考にしました。このサイトはとても分かりやすいです)
拍手お礼: ユリコ様、いつもありがとうございます。 その占いはたまに見ています。このテのネタは私だけでなく、他の方にも楽しんでもらえそうなのが良いです。 南葛中の子を見つけたらナンパすることにします。この時期に、関西にというのは本当に心配ではないかと・・・。
M☆様、いつもありがとうございます。 あれはまさに「運命の出会い」ですよね。可愛くてしっかり者の岬くんの楽しめるこの部分もなかなか良いです。「源氏物語」は私も源岬的にはスルーしていたのですが、今回は案外はまったみたいで良かったです。
拍手のみの方もありがとうございます。励みになります。
from past log<2009.5.19>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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