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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
妄想…
妄想です。
家で、もらい物のTOY○TAカップのTシャツを着ています。
TOY○TAカップ(といっても、今のクラブワールドカップではなく、南米王者と欧州王者の
対決だった頃)では昔散々妄想しました。以下、再現。


 TOY○TAカップはヨーロッパのUEFAチャンピオンズリーグ優勝クラブと南米のコパ・リベルタドーレス優勝クラブによる事実上の世界一決定戦である。元々はインターコンチネンタルカップと呼ばれていたが、スポンサーがつき、日本で開催されるようになってから、TOY○TAカップと呼ばれるようになった。

 今年の出場チームは南米はサンパウロFCと予想されていた。大空翼の所属するチームは現在絶好調で、去年同様今年も世界一を手にするのではと目されていた。
 一方、ヨーロッパで決勝に残ったのは、ドイツのハンブルガーSVとフランスのパリ・サンジェルマンFCだった。SGGKとまで呼ばれる名GK若林源三を擁す堅守のハンブルガーSVに対し、ピエールと岬太郎のコンビプレーで、華麗なテクニックと攻撃力に定評のあるパリ・サンジェルマンFCと。大空翼との対決の前の前哨戦として、また同期の日本人対決として、その結果は大いに注目を集めた。

 パリ・サンジェルマンFCの選手達は明日の決勝に向けて、軽めの練習で切り上げると帰途に着いた。決勝戦は以前から決まっていたこととはいえ、敵地ドイツであるため、安全面を配慮してのことである。
「ミサキ?」
ピエールが不意に立ち止まった小柄なパートナーを不思議そうに振り返った。華奢で優しい顔をしているこのパートナーを獲得してから、PSGは勝率を上げ、このUEFAでもランキングを大幅に上げた。それだけに、その安全には十分注意しなければならない、とピエールは周囲を見渡した。同じ年ではあるが、童顔で可愛らしいミサキに対し、ピエールは保護者を自負していた。自分が誘い、チームに入れた以上、精神面でも物理的にも安全を確保するのは重要だと公言するピエールは、自分にどういう評判が立っているかを幸い知らずにいた。このプライドの高い男が、「ピエールはミサキに惚れている」とか「ピエールは岬の崇拝者だ」という噂を耳にしたら、顔を赤くして怒るに違いない。・・・とはいえ、否定しきれないのも確かではあったが。
「ごめん、ちょっと」
岬はピエールの横を抜けると、ロビーに向かう。ロビーのカフェでは黒髪の男が新聞を広げていた。
「何してるの、若林くん」
「・・・気付かれたか」
気付かない訳がない、と岬はため息をついた。ちょっと新聞で隠していたからといって、この国では若林の真っ黒な髪は目立つし、ホテルに入った辺りから、ずっと自分に向けられていた視線を感じないはずがない。何より、何度も何度も抱き合った相手を見間違うはずもなかった。
「ここなら会えるかと思ってさ」
明日、対決する二人が連絡を取り合うのは難しい。だからといって、チームの関係者が揃っているホテルで待ち伏せなんて無謀だ、と岬は思った。それなのに、やっぱり会いに来てくれたことが嬉しくて、岬は困ったように微笑んだ。
「ミサキ、どうしたんだ?」
遠くでピエールの呼ぶ声がする。振り返った岬の手を握ると、若林は再び新聞を広げた。
「711号室にいるから、後で来てくれよ」

 昔の知り合いに似ていたから、とピエールをごまかし、チームメイト達の食事の誘いも断って、岬は部屋に戻った。荷物を置いて着替えて、711号室に向かう。
「若林くん」
対戦相手と、前日に会う。一瞬躊躇した後、岬はドアをノックした。ここで立ちすくんでいては人に見つかってしまう。
「岬」
ドアが開いた途端、腕をつかまれて、すぐに部屋に引き入れられた。抱き締める腕の熱さに、岬はそれまでの躊躇も忘れて、酔ってしまいそうになる。
「会いたかった・・・」
胸の奥まで響いていく声に、岬は自分の心が満たされていくのを感じた。大きな試合になればなる程、岬の闘争本能は燃え上がり、緊張とは無縁になる。それでも、若林と戦うことに、いくらかの気負いがなかったとはいえない。そういう感情がゆっくりと解けていくのを、岬は感じた。
「誰かに見られたら、大変なことになっちゃうよ」
岬は若林をたしなめて見せるが、嬉しさや恥ずかしさを隠すためのポーズに過ぎないことを岬自身よく知っていた。
「俺は岬が近くにいるのに我慢できるほど、人間が出来てないからな」
悪びれることなく、堂々と言い切る若林に、岬は何も言い返すこともできぬまま、顔を赤くした。

「明日だな」
「うん」
ルームサービスで食事を済ませ、部屋のソファでくつろぐ。特に変わった事はしなくても心は弾むようで、若林はやっぱり岬は特別なのだ、と痛感した。
「・・・何か、岬と戦うとは思わなかった」
「僕も。若林くんと戦えるなんて思わなかったよ」
若林に比べれば、岬のプロデビューは遅い。それでも、こうしてヨーロッパナンバーワンを競い合うまでになれたことは、岬にとっては何より誇らしかった。
「手加減はしないぞ」
「こっちこそ。負けないからね」
あの対抗戦以来の対決。あの時は引き分けたが、今度はどうなるか。
「その先には翼くんが待ってるからね」
「ああ。どっちが勝っても、ヨーロッパの名誉にかけて、翼を倒さねえとな」

 幸せな時間はもうすぐ終わる。このドアを一歩でも出たら、自分達は敵同士になる。
ドアを開いて、振り返った岬に若林は微笑んだ。
「・・・じゃあ、また明日」
「また明日」
背を向ける前の岬が、鮮やかに微笑んだのを、若林は目に焼き付けた。

(おわり)

「妄想 その2」

拍手ありがとうございます。
痛い妄想ですみません。
いや、もうこんなことはありえないんですが、昔の妄想を引っ張り出してきました。
岬くんは中学を出たらフランスに帰るものだとばかり・・・。
でも、改めて書いたら、妙に幸せな気分に。自己満足のきわみ、すみません。

拍手お礼:
さくら様。いつもありがとうございます。
落書きの感想嬉しいです。ええ、若林くん、アホです。でも、岬くんも満更ではない・・・はず。
リクエスト・・・というか、ネタ振り・・・というか、はありがたかったですよ。
続編書くつもりでしたが、漠然としていたのを、きっちり方向付けてもらえました。
後はそちらで。

拍手のみの方もありがとうございます。励みになります。

よく見たら、今、全然違う記事をUPしていました。・・・疲れてるのかも。

from past log<2009.5.15>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック


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