※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
本日も xxx-titlesさまよりお題をお借りしています。 お題一覧はこちら 合宿所に、たまの休暇から戻った三杉は首筋に派手なお土産を付けていた。 「彼女からか?」 肘でつつく若島津に、三杉は口元のみに優雅な笑みを浮かべる。目立つキスマークを残したまま、平然とすましてみせるのは、いかにも三杉らしいといえた 「例の流行り、だよ」 三杉の言葉に傍らの反町が頷いた。 「そうそう。ある店の飴を食べた後にキスマークをつけて、香りをつけると、その相手とずっと幸せになれる、って口コミで広がっててさ」 自分にも選んだ相手にも二人の絆にも絶対の自信を持つ青葉弥生さんですら、その噂の誘惑には抗し切れなかったらしい。とはいえ、その愛の証をお土産にされた三杉は嬉しそうに微笑んでいる。 「うらやましいぜ。俺もしてくれって頼んだけど、藤沢がすごく恥ずかしがってさ。でも可愛かったぜ?」 失敗談というよりは、ノロケたっぷりのキャプテン松山にも辟易する中、更に空気を読まない男が、胸元を広げて見せる。 「俺も、ゆかりにしてくれって頼んだら、引っ掻かれちまったぜ」 石崎、お前もか!周囲のツッコミをよそに、石崎はやに下がった顔で、へへっと笑い声を立てた。 「へえ、ゆかりは元気そうタイね」 ゆかりの従兄弟である次藤がフォローしてやるが、たいていは、石崎を引っ掻くとは彼女も猿系?という疑問で頭がいっぱいになっている。 「大体、その飴ってうまいのかよ」 心底イヤになった浦辺が話を逸らせたのは、地味ながら彼らしいナイスプレーだった。穏やかに周辺温度が下がっていくのを、当事者達を除いては安堵する。 「これ、入手大変だったんだぜ。食うか?」 こういうことに目敏い反町はそう言いながらも、ちゃっかりと入手していた。知る人ぞ知るデザインの小さな缶ケースをポケットから取り出して、カチャカチャと振ってみせる。 「いや・・・遠慮しておく」 「どうせやったら、ちゅー付きで女の子から頂きたいんやけど」 誰も口にする者はいない。当然である。早田の言う通り、可愛い彼女からのキスで香りをつけてもらうならまだしも。 「どうしたの?」 そこに通りがかったのは岬だった。休暇をのんびり過ごしたのか、穏やかな表情は見るものの心をなごませる。 「岬、今帰って来たのか?」 「うん。何かみんな楽しそうだね?」 中心にいる反町の手元をのぞきこんだ岬に、件の缶を奪い取った早田が代わりに缶を振った。
(つづく)
拍手ありがとうございます。 いつも名前ばかりの弥生&美子コンビですが、毎回やってくれます。 私はこの二人を通じて何を表現したいのか。
拍手お礼: さくら様。いつもありがとうございます。 源岬の入れ替わる話、は同人誌で読んだことがありました。 どうせなら、それよりはベタなものを、と考えたのでこういうカラーに。 好きな相手と入れ替わっちゃったら、自分なら一日中鏡を見ていそうな気がします。 後はそちらにて。
拍手のみの方もありがとうございます。励みになります。
from past log<2009.5.1>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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