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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
勇者の憂鬱(5)
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。
旧拍手文です。

 勇者ツバサは、機嫌が良かった。

 今では頼りになる、よりもうざい、や目障り、と思っている仲間二人が戦士ワカバヤシは家の事情、賢者ミサキは足のケガのため、それぞれ一旦戦線を離脱したのである。
 しかも、そのタイミングで二人よりもレベルの高い仲間に会った、ということもある。
「よろしくお願いします。ツバサさん。こっちは俺の相方のジノです」
小柄だがパワフルな戦士と長身で穏やかそうな魔法使いと。
「よろしく、アオイ」
前の仲間の状態が気にならない訳ではない。だが、新しい仲間とやっと出会えた喜びは、何にも勝るものがあった。

「敵です、ツバサさん!」
「よし、俺をフォローしてくれ!って、そっちじゃない!」
だが、いざ戦闘となるとその喜びも霧消した。なまじレベルが高いだけに、ツバサを省みずちょこまか動くアオイに、アオイを介さなければ言葉の通じないジノ。
「ニホンゴもポルトガルゴもスペインゴもエイゴすら通じないなんて・・・」

 あの二人ならこうではなかった。敵に囲まれた時でさえ、冷静に判断を下し、ツバサがいちいち言わなくても、目配せさえいらない。ツバサの動きを把握し、的確にサポートしてくれた。いつでも味方だった。
「・・・二人が戻ってきたら、もう一度」
いくら、デバガメ扱い、邪魔者扱いされたとしても、あんな仲間は他にはいない。
「その為には生き抜かないとね」
ツバサは剣を構え直した。

 頑張れ、ツバサ。世界を救うのは君だ。

(おわり)

旧拍手文です。
ワールドユース編でのツバサくんを再現してみました。おあいこです。
ジノのレベル云々は、テ○モから。ラスボスでしたからね(笑)

(おまけ)
ちなみに、その頃の二人。
「ツバサくん、どうしてるのかな」
包帯を巻かれた足をかばいながら、腕の中で背を反らせるミサキに、ワカバヤシが苦笑する。
「これからって時に、他の男の話をするなよ」
「人が動けないのを良いことに、これから、にしてる君に言われたくないよ」
「そう、怒るなよ。お前の身体拭いてたら、そんな気分になったんだから」
ケガで風呂を使えないミサキの為の身体を清めていたワカバヤシは、唇をなめてみせた。
「お前が、あんなに色っぽい声出すもんだから」
「そんな拭き方したのは、誰だよ」
家の事情、とやらを早々に切り上げて、自分の看病をしてくれているワカバヤシに、ミサキは感謝のしようもない。ツバサには申し訳ないけれど。
「だから、責任とってくれよ」
優しく身体を重ねるワカバヤシに、ミサキも目を閉じた。

ツバサにばれないように、頑張って下さい、お二人さん。

番外編には、落書きを追加しました。番外編

from past log<2009.4.5>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック


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