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今日のきみとぼく
源岬への愛だけで構成されております。
久しぶりだね
※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。

「久しぶりだね」
西ドイツの空の下、突然岬は現れた。すぐには現実だと思えなくて、しばらく夢うつつだった。

 ずっと好きだった。離れていた間も想い続けていたと言えば嘘になるけれど、再会した途端、どうしようもない感情が一気に湧き上がるようで、たちまち身体から溢れ出てしまいそうだった。
 怖くて、あいつの顔を見つめることなど出来そうになかった。
 初めて見た時から、欲しいと望んだ時から、俺の心はあいつのものになったのだと思う。
 だから、再会しただけで、簡単に心を奪われてしまった。

「好きだぜ、岬」
俺の部屋に岬を伴って戻った。食事も済ませ、寛いで話していた時に、折りをみて言った。不意打ちではあったのだが、岬は間髪入れずに微笑みで返した。
「うん、僕も若林くんのこと好きだよ」
一般論に置き換えて擦り抜けようという魂胆はミエミエだった。
「俺は岬が特別に好き」
「何、それ?」
不思議そうに岬は聞き返す。よもや三年ぶりに会った相手に、そんなことを言われるとは思ってもみなかったのだろう。
「すげえ好き」
「ちょっと待って、若林くん・・・僕達三年ぶりに会ったばかりなのに」
繰り返した俺に、さすがの岬も戸惑いを隠せない。笑顔が不自然に固まっている岬に、追い打ちをかける。
「おかしいか?俺は三年前から好きだったんだぜ」
岬は呆気にとられているらしく、キョトンとした表情を浮かべ、穴のあく程、俺の顔を見つめている。
「ずっと会いたいと思ってた」
「それは、僕もだよ。だから会いに来たんだよ」
「でも、それは誰に対してもだろ?俺はお前に会いたかった」
「・・・何だよ、それ」
口ごもり、困った様子の岬を見つめる。目を逸らさせないように、強く。そのまま、抱き締めた俺に、岬がびくり、と肩を震わせる。不自然に入った力と、視線を外さぬまま、ぎゅっと噛み締められた、唇。

 泣きたくなる程変わっていない岬に、胸が苦しくなる。

 岬をじっと見つめ、そして、笑ってやった。
「冗談だぜ。信じたか?」
「もう!びっくりしたじゃないか!」
緊張が解けたように笑う岬の声は震えている。

 ・・・冗談の訳がない。お前の名前は俺の心に深く刻まれて、消す術も分からない。

「本気の方が良かったのか?岬けっこう俺のこと好きだろ?」
笑いにごまかした俺に、切ない視線が追い縋る。
「うん、友達だからね」
優しく岬は微笑む。誰もを魅了する笑顔にやっぱり俺は見惚れる。多分お前は知らない。息苦しい程の渇きも、眠れない程の飢えも。
「ああ、そうだな」
今日はこれで許してやるけれど。

 いつか好きと言ったなら、もうお前は俺のもの。一生離してやらない。

(おわり)

拍手ありがとうございます。
昨日は遅くなってしまって、とても大変でした。
更新するのが必死でした。

今日はふらっと入ったオリジナル小説のサイトにはまってしまい、
お昼は読み通しでした。もう、むちゃくちゃ甘くて。
骨の髄まで甘党な私です。

from past log<2009.3.25>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック


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