※女性向け二次創作です。苦手な方はご注意ください。 今日も妄想にまみれた汚れページです。 
「ところで、聞くけど」 「ん?何だ?」 にやけ顔のまま振り向く若林に、岬は言葉を失う。 「僕の作ったお弁当・・・までは良いとして、どうしてセーラー服なのさ」 「そりゃ、岬がセーラー服着たら似合うだろうなって」 想像の中で着せてみたら、それは可愛かった、とは言わず、若林は答えた。 「若林くんは僕とサッカーしたくないの?」 「そんな訳じゃないぞ。勿論サッカーはしてるんだ。うちのエースだ。だけど、いつもはセーラー服」 奇妙なことを、いつも通り自信たっぷりに主張する若林に、岬は苦笑せざるを得ない。 「セーラー服なんか似合わないよ」 いくら女顔と言われ続けた岬でも、背も伸びていれば、逞しくなったつもりでいる。いかにも心外そうな岬であるが、その表情すら若林には可愛く見えた。自分の前では、怒ったり拗ねたりする岬の表情の豊かさも、好ましく思える。 「何なら今度他の奴らに聞こうか?お前のセーラー服姿見たいかどうか」 完全に開き直った若林に、岬は言葉を失う。・・・間違いなく若林の言が正しいのは明白だった。いくら逞しくなったつもりでも、仲間内ではやはり華奢で繊細な印象は払拭されてはいまい。殊更保護しようとする松山や、身長差を悪用して髪をくちゃくちゃにする日向といった連中、更には岬のパートナーである翼も間違いなく庇ってはくれまい。 「何だよ、それ」 不愉快そうな岬に、若林は意に介する様子もなく、岬を抱き寄せた。 「でも学ランでも良いぜ。岬と一緒なら」 学生服など見慣れているのに。一瞬学生服を着た若林を思い浮かべて、岬は恥ずかしくなった。和風で凛々しい顔立ちの若林には、黒い学生服はどんなに似合うことだろう。こうしていても分かる逞しい胸板や腕はいかに引き立つだろう。少し騒がしくなった鼓動を悟られまいと、岬は自分を抱く若林の胸にそっと腕を立てた。 その手に感じた若林の鼓動もいつもより少し激しい気がして、岬は微笑んだ。
(おわり)
拍手ありがとうございます。 今回は岬くんの想像。若林くん学生服似合いそうですよね。前回描いたら、つい。学生服らしくならなくて、残念無念。
「源岬人口倍増計画」同盟に参加いたしました。参加者は今のところ、クレスリウム王国さまの銀月星夢様と二人だけなのですが、参加希望者がおられましたら、銀月様までお問い合わせ願います。
拍手お礼: いつも様。いつもありがとうございます。 昨日の補足で。あの話の若林くんは多分、そこまで深く付き合ってもいないと思います。付き合った、というよりは、遊んだ、という感じです。その辺の使い分けも男、なのかも。(やっぱり、イタイ話です)
なめこおろし様。いつもありがとうございます。 エリス、蓮っ葉な感じ、との高評価、ご期待に添えたようで、嬉しいです。 人妻だったのかもしれませんが、それすら若林くんは知らない設定です。 多分、興味がなかったのではないかと。・・・私も相当汚れております。 あの岬くんは、そんな若林くんの妄想の産物です。幸せそうですが。 自己管理のできない管理人へのお気遣いも嬉しかったです。
さくら様。いつもありがとうございます。 昨日の「お弁当」ですが、お弁当食べるシーンは、若林くんの妄想設定です。 あまりにリアルにしてしまった為に、妄想だということが伝わらなかったようで・・・。 岬くんはセーラー服を着せられて、お弁当を持たされたら、とっとと逃げ出して 帰って来てくれない気がします。 想像していた若林くんの頬は間違いなく緩んでいたと思われます。
拍手のみの方もありがとうございました。励みになりました。
from past log<2009.3.21>
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テーマ:キャプテン翼 - ジャンル:アニメ・コミック
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